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2013年 11月 20日 ( 4 )

茶数寄の旅 京阪神 2013秋 16 本法寺

茶数寄の旅 京阪神 2013秋


16 本法寺


本法寺さんをお参りする

昨年からの工事のため
本阿弥光悦作と言われる「巴の庭」は拝観出来ず
伝お手植えの松と長谷川等伯像にご挨拶した


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by so-kuu | 2013-11-20 22:20 | 茶人 | Comments(0)

茶数寄の旅 京阪神 2013秋 15 茶道資料館 華やぎの九州陶磁

茶数寄の旅 京阪神 2013秋


15 茶道資料館 華やぎの九州陶磁


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伊万里・有田・鍋島などより、
唐津・上野・高取・薩摩などを中心に観る


○+高取肩衝茶入

背の高い肩衝
中央やや上に胴紐まわる
胴紐のやや上まで赤茶の釉
その下は底近くの面取の上まで黄茶色の釉がおり
その下は土見
釉はやや明るく軽い感じだけれど
ナリコロきりっとしてよし


○+八代肩衝茶入

これも背の高い肩衝茶入
だが
上から四分の一のところをくびれさせている
極端な箆目はないものの織部スタイルの影響も感じるかな
それとも
背の高い茶入が、ある時期武将茶人たちに流行ったのかな


△薩摩茄子形茶入

茄子形茶入は古来珍重され伝えられている
だからといって
茄子形の茶入に蔕つけんなよ笑
まあカワイイはカワイイんだけど
まさに蛇足な一品


○奥高麗茶碗 銘 瑞雲

井戸に近いナリ



・唐津皮鯨茶碗

皮鯨のぐるりは薄い


◎唐津茶碗

やや小振り
乾山のような半筒形
側面の釉が面白い!
白釉と黒釉を
掛け流すというか
叩き付けるというか
アクションペインティングのようでカッコイイ
腰下の土見と相まって実に見応えあり



・絵唐津沓茶碗

沓茶碗なんだけど
ひしゃげが四角い
キャメル色のような釉もユニーク


・絵唐津鳥文向付

砂金袋のようなナリが
なめらかでふっくらしてよし
小さめなのもよし


◎上野筒茶碗

白釉と細かい轆轤目がいい
やや太鼓銅の素直な筒形がいい
高台回りは土見(暗褐色)
口周りに茶シミあり


・上野水指

口は玉縁で矢筈口
塗蓋(溜色、盛蓋)
細かい筋目横に走る


・高取茶碗 銘 玄峯

バチ高台
一部に釉飛び込む
本体は宗易形にも通じる素直な半筒


○有田焼鳥形香合

全体青で
目の周りに朱色
雉かな?
しっぽがピンと立って
羽根も足もピシっとして
カワイイ


こちらは常に呈茶券付き
受付脇にて
モホモホの大きなお菓子と一緒に
薄茶一服頂いて

お隣の本法寺をお参り・・・
by so-kuu | 2013-11-20 22:15 | 茶道具 | Comments(0)

茶数寄の旅 京阪神 2013秋 6 表千家北山会館 「少庵四百年忌 千家二代 少庵ゆかりの茶道具展」

茶数寄の旅 京阪神 2013秋


6 表千家北山会館 「少庵四百年忌 千家二代 少庵ゆかりの茶道具展」


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千少庵は僕の好きな茶人のひとり

そのゆかりのお道具を拝見した



○少庵召出状

千家にとっては大切な書状
豊臣秀吉と深く関わった千利休(田中与次郎宗易)が
切腹し果てた後、
類が及ぶのを避けるため、
実子道安は飛騨高山(諸説あり)に逃れ、後妻の連れ子である少庵は会津の蒲生氏郷のもとに匿われていた

余生を隠棲のまま終わるかもしれなかったところが、
徳川家康・蒲生氏郷の口利きによって、秀吉の勘気が解け、
京に戻ることを公認されたのが、この「召出状」というわけだ

さらに言うと、
少庵赦免に徳川家康が関わったところに大きな意味がある

豊臣を滅ぼして徳川幕府に実権が移った後、
元々は豊臣方と親しかった千利休の縁者たちが、
家康の公認を得たんだよ、と言って江戸時代初期を生き抜くことが出来、
少庵は京で茶人として活動することが出来、
それによって、宗旦から宗左・宗室・宗守の大名家への仕官へと繋がり、
三千家確立に至る道が開けたのだから

その流れの中で、
少庵は徳川2代将軍・秀忠とも茶の湯の親交を持つこととなった
それを代々喧伝する事が出来る材料となったのが、
もうひとつの表千家のお宝、


・いわゆる「香箱の文」 徳川秀忠筆書状 千少庵宛

(翌日からの展示で拝見せず)

いわゆる「千家」にしても、
また、楽家(豊臣から拝領の楽印と徳川から拝領の楽印がある)にしても

豊臣から徳川へ、時の権力に乗ることだ出来たことが、
そして、幕藩体制とその礼式としての茶の湯にフィットしていけたことが、
家としてのブランドで今まで続いてきた歴史の最大のポイントだったんだろう


もうひとつ、
少庵の事で言えば、
彼の交遊関係には要注目

特に
織田有楽との関係は興味深い
後半生でたびたび行き来のあるこの二人の茶人の茶の湯には
何かしら共通点があるように思う

(それは追ってメモしよう)


(お道具も素晴らしいものあり! 追ってメモ)



竹茶杓 千少庵作 共筒 如心斎替筒 は別ページに詳述
by so-kuu | 2013-11-20 22:10 | 茶道具 | Comments(0)

茶数寄の旅 京阪神 2013秋 5 楽美術館 利休少庵元伯の時代と等伯「松林架橋図襖」

茶数寄の旅 京阪神 2013秋


5 楽美術館

利休/少庵/元伯/千家の時代と長谷川等伯「松林架橋図襖」修復完成記念特別展示


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襖絵の修復がなったのでご披露とか
また
少庵400年忌に合わせるように、千家・初代・二代・三代にまつわるお道具を展示
その頃、楽家は、初代長次郎(、田中宗慶)、二代常慶、三代道入


○「松林架橋図襖」 長谷川等伯

雲母摺りの襖に描いた松林

有名な「松林図屏風」はほぼ高さ一杯に大きく書いてあるけれど
こちらのは小さい
その小ささがいいな、と感じた


◎少庵偈 写 了々斎筆

少庵200回忌に遺偈(辞世)を写したもの

***

末後一喝
倒破牢関
活機転去
緑水青山

***

いいねー!
起承転までガシガシガシッと押しておいて
緑水青山とサラリ結んでいるのが素晴らしい
自然ということ、だ

好きだな、少庵さん


◎常慶作 黒楽筒茶碗 銘 長袴

全体にすんなり
腰あたりに常慶らしいゆがみ感あり
なにより
地土のこげ茶色と細か目でねっとりとした土味がいい

その土味に重なってくる釉調
土と釉の合わさった肌の具合こそ
常慶の味だろう
と今回強く感じた

それは


○常慶作 香炉釉井戸形茶碗

の底の土見の部分を観たから感じられたことかもしれない

ところで
この井戸形茶碗が僕はわりと好きだ
楽家とか楽茶碗とかいうブランドが確立する前の感じをよく伝えてくれている、と思うから
世間で井戸茶碗が流行っている、と訊けば、じゃあ井戸っぽいの作ってみよう、という自然な感じがいい


そういう茶の湯の作意が楽しかったであろう時代の雰囲気が伝わる一碗と言えば


◎長次郎作 赤楽茶碗 銘 道成寺

いわゆる「ハタノソリタル茶碗」ではないか、と言われる茶碗

今回気付いたのは・・・

あれ、なんだか熊川みたい

・・・ということ

端反りという特徴はもちろんなんだけれど
なんだか、全体の印象、その存在感が、熊川を思わせる、と感じた

もしかしたら、熊川写しのつもり、あるいは、熊川をモデルにつくったんじゃないか、というのが僕の新仮説

腰の丸みは熊川よりすぼまり気味ではある
高台回りは長次郎的だ
写し、だとして、
常慶の井戸形と同じように、写しても写しきれていない、という感じがまた吉

茶の湯の方が決まりきっていて、ともすれば窮屈な現代からすると、うらやましいようだ

さて、この道成寺
端ぞリ腰丸の外形もかわいいけれど
内側のたっぷりとしたところが真骨頂ではないか
実にゆったりおおらかでいいな
そして
かせた朱色の釉肌
温かみあり茶映りもよさそう

道成寺は
楽焼初期の試作品とも目され、宗易形登場前のプロトタイプのように言われるけれど
別に宗易形が全てではない
田中与四郎が全てではないのだから

道成寺はそれそのものがしっかり成り立っている、と僕は思う
道成寺を写す茶碗も生まれてきていいと思うなー


○長次郎作 黒楽茶碗 銘 万代屋黒

昨年に引き続き拝見


茶碗本体のナリが、無作為、って感じで実にいい
でも
やはり高台がちょと高いのが惜しい気がした
それから
かりんとう肌


・長次郎作 黒楽茶碗 銘 面影

一方、こちらの黒楽は、ひしゃげ系統


・長次郎作 黒楽筒茶碗 銘 杵オレ

長次郎黒楽の筒
腰がひしゃげている


端正でないことは自然の一部かもしれない
けれど
それが目に立つと不自然にも思える
その微妙なところが面白いんだろうな


・道入作 黒楽茶碗 銘 無一

のんこうが長次郎を意識して作ったであろう一碗
長次郎を意識してものんこう茶碗になってしまうのが、のんこう
これまた時代のなせる業か
五代宗入の長次郎回帰もまたしかり、か

ナリは、長次郎的ではある
コロは、やや小ぶり
グアイは、黒釉は艶めいてはまぐり端


○尼焼 黒楽茶碗

ただの茶碗
やや深めの茶碗というか
浅めの筒茶碗(半筒茶碗)というか
ナリは端正
轆轤引きで作ったんじゃないか、という位

なんでもないのが感じいい
ひしゃげのわざとらしさの正反対にある一碗

これまた
いわゆる楽茶碗の形が出来上がってしまう前の良い時代の産物と言えるんじゃないかな


◎元伯宗旦筆 露地画賛

***

路次ハさひたるも
きれひなるも
よし

***

飛び石6個


○長次郎作 灰器 利休在判

それほど大きくないのがいい
やや小ぶり、で、しっかり深い
コンパクトな灰器でも灰が十分に入りそう
いわゆる利休在判のかなりいの部分は後の誰かが書きつけたもんだろうな
(こないだ利休ケラ判が茶杓に、しかも本体に朱書されている、というのも見た)


△道入作 灰器

デカイ



・関宗長作 小棗 元伯宗旦在判

やや茶色に変化
肩やや角ばる


○藤重作 中次 「藤重」彫銘

合わせ目目立つ
別の所で観た藤重中次は、合わせ目がピシっとして、見えにくい位だった
袋いいな
紺地に桐文(側面は灼けて?文様消え入りそう、底だけはハッキリ)
緒はうぐいす緑


*千利休作 瓢炭斗 利休在判・添状 藤村庸軒・玄々斎書付

前日までの展示
観たかった!


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by so-kuu | 2013-11-20 22:00 | 茶道具 | Comments(0)