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茶懐石 実践メモ(2014土用丑の日の茶事にて)

日米ハーフの姉弟を
わが家にお呼びして
ちょっとした茶の湯体験をしてもらうことに

本当の茶の湯の形である茶事として
かつシンプルな懐石に

半東・勝手の手伝いなしの全くの一人亭主だったので
また、お酒を呑まないお客だから当然どんどん食べ進むので
料理をハイ・テンポで間をおかずにお出しするのに、やや苦労した

けれど

ダイニングキッチンで
カウンタ越しに主客おしゃべりしながらの懐石は
なかなか楽しい


詳細は別項…非公開ページ)


たまたま土用丑の日だったので
焼物:うなぎ蒲焼をメインに据えて、後の料理を組み合わせた

未成年なのでお酒は飲まないし、また、煩わしくないように、小吸物・八寸とおこげ湯は省略した

・飯
・汁
・向付

・椀盛

・焼物
・香物

・勧鉢
・勧鉢

*小吸物(省略)
*八寸(省略)
*おこげ湯(省略)

・主菓子
・濃茶
・干菓子
・薄茶



今回の学び・・・

・薬味や飾り(おろししょうがや大葉繊切)などまで、仕込段階でキッチリ用意しておくこと
 *そのちょっとした手間と時間も、茶事の最中にすると、懐石の流れをもたつかせることにもなり得る
 *事前に作って、ラップ・タッパなどで上手に保管して置く事

・仕込み食材の配置(冷蔵庫内の整理)も大事
 *懐石進行中に探し物するようではダメ
 *冷蔵庫を整理整頓して、出す順に並べておく位だといいのかも

*食器類の配置、配膳台の整理整頓も大事
 *先日、キッチン棚を整理し直して、配膳カウンタ下の引出に懐石道具類を集中したら、手際よくなった
 *飯器出してから、しゃもじ出し忘れに気付いた 準備しっかり(飯器&しゃもじ&給仕盆は常にひとまとめして置くこと)
 *かけ酢・薬味・吸口など、折敷を並べる配膳カウンタの隅にまとめて用意しておくと使いやすい
 
・熱い料理と冷たい料理をうまく組み合わせると、よい流れが出来る
 *すなわち、その場で手のかかる料理と、事前に完成しておける料理を上手に配すると勝手が楽だ、ということ
 *夏なので冷製のお皿が有効で、かつ、それらは茶事開始前に仕上げて冷蔵庫に入れておける
 *熱々で出したいものはその場で調理して出来たらすぐ出す
 *冷製のものは、その合間を埋めるように出してあげると、客を待たせず、流れが途切れない
 
・いわゆる茶懐石の順番通りに料理を出す必要は必ずしもないのかも
 *客からして気持ちよく食べ進められるなら、順序は臨機応変でもよいのかも
 *その分、食材や調理法の並べ方に心して、よい献立、よい流れをつくること

・今回は、敢えて、懐石の前に炭手前をした (正午スタートの茶事だけれど、風炉朝茶のような流れとした)
 *茶の湯になじみのない客なので、炭を入れてから湯の煮えがつくまで30~40分ほど何もせずに待たせては退屈させかねない、と考えて
 *また、飽きさせないよう簡潔な懐石としたので、炭を入れて40分ほどで湯が煮え、1時間後に濃茶の湯相になるよう炭つぎを工夫し、その間に済ませられる懐石の献立を考えた
 *客にとっても、長すぎる懐石・多過ぎる料理は負担であって嬉しくない 客にとっての適当な時間・適量を考えた
 *結果オーライ。ちょうど1時間後に濃茶の湯相となり、茶事全体も自然に流れた


(気付いたことメモる)





by so-kuu | 2014-07-29 22:42 | 懐石
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