根津美術館に通っている
展示室6の茶道具展示を観る 口切 -茶人の正月- ○絵唐津塩笥形火入 たっぷりとして 温かみがあって 冬が来るなあ、って感じ 炉の季節を迎える嬉しさがいや増すような 唐津の火入 ○蒟醤(きんま)鳥唐草文莨入 ・四耳茶壺 銘 初瀬 福州窯 元--明 14-15c 左奥に傾いてる ◎責紐十王口釜 天明 16c 十王口で責紐で荒肌で天明らしい渋いいい釜 形の曲線もなだらかで美 継ぎ目の下はスッとすぼまる ・尻膨茶入 銘 青山 瀬戸 室町 16c 尻膨形 気付けば面白いことに、 茶入のナリと蓋の小さなツクのナリとが相似形 茶入の形に合わせて蓋とツクを誂えた、ということのようだ 数寄者の遊びだな ○井戸茶碗 銘 さかい 朝鮮 16c 井戸手 ぱっとしないかな ○茶杓 古田織部作 一燈宗室追筒 深樋 蟻腰 折撓 櫂先は丸と平の間くらい、自然な感じ、樋の部分がえぐれてやや左下がり スカッとした感じの作 追筒は一燈宗室 ○耳付大蕪花入 曲線がふっくら 龍?耳 ・肩衝茶入 銘 八雲 達磨(だつま)形、って感じに胴中が張っている 一面にムラムラと釉景色あり ○玉子手茶碗 銘 小倉 朝鮮 17c しっとり 入白色の肌の所々に青みが入る 鏡は大きい 目跡4つ ・阿蘭陀莨葉文水指 フランスまたはオランダ 18-19c いわゆるオランダ(阿蘭陀・和蘭・紅毛)の水指 時代は下ったものなんだな ○紅志野茶碗 銘 あさか山 美濃 16c 紅志野なら 根津さんにあるもうひとつ、無銘のものがいいな 初期楽焼の祖形では?または初期楽焼に倣ったのでは?と思うような、シンプルでしずかなフォルムが好きだ それに比べると、これは、ちょとうるさいか ・黒楽茶碗 銘 雪峰 楽道入作 うるさい、と言えば 道入(のんこう)の作ゆきも、饒舌だ 上手、名手と言われるのは、わかるけれど これ見よがし、どうだと言わんばかりで ちょとうるさくて、使いたい気になりにくい この茶碗は つやつやとした黒釉 闊達な造形 内側口辺の釉抜を雪の峰に見立てての銘だろう (備忘録)
by so-kuu
| 2012-11-27 22:20
| 茶道具
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