炉灰はいつ作る? (土用である意味は?番茶をかける必要は?)

炉の灰はいつつくるか?

ということについて


●「炉灰は夏に作る」とよく言う

確かに
生灰から茶の湯灰をつくるには、
まず、灰を水に晒して(少し)アクを抜き、乾かし直す必要あり

となると、
夏の炎天下なら乾きやすいのは事実
昨今では

●GW明けの初夏あたり

にも晴れ続きの日があるので、この時期でもいいかも
(乾きさえすれば、いつでもいいのかな)


*「灰に番茶をかけて灰を染め、また腐敗・カビを防ぐのです」という考えもあるようだ

となると、
乾くのが早い夏、特に

●「梅雨明け十日の晴れ続き」

なら、1日のうちに、何度も茶汁をかけては乾かし、を繰り返せるので都合よいだろう

また、
「太陽光の紫外線によって灰を殺菌・消毒するのです」といった説明も聞く
紫外線ならば、4月・5月の方が強い
また、灰はそもそも腐るものだろうか?という素朴な疑問も感じる


さて、

僕は、
茶の湯灰に茶汁は必ずしも必要でないのかな、と考えている
まず、
「火入灰の灰は番茶で染めないのに年々よい色になっていく」という話は重大なことを示しているように感じる
即ち、灰は茶汁などで染めなくても、色が付いていくのではないか?
また、
灰自体は無機物で本来腐らない、カビも寄せ付けない
であるならば、灰の腐敗・カビの原因はほかならぬ茶汁(に含まれる有機分)では?
とも考えられる

茶の湯灰は茶汁で染める必要があるか?については別のページで詳述

いずれにしても

炉の灰を作るには手間と時間がかかるものなのだから

●炉開き直前

に、炉の灰の準備に思い当たるようでは・・・。


追記:


裏技というか、よく聞く話というか

カラッカラに乾いた市販の茶の湯灰に、霧吹きで水を含ませ、こねて、適度な湿り気の灰を作る

という方法もあるようだ
いわば、インスタント濡れ灰、即席湿し灰
水でなく番茶を霧吹に入れる、という向きも

先に書いた本式の炉の灰を作った上で、
灰がやや乾き過ぎの場合などに、霧吹で湿気を加えて微調整、
というなら実用的だと思う

まあ
茶の湯って、なんでもその人の好きにすればよいんだと思うけれど

僕ならば、灰を楽しみたいので、灰の育つやり方を採用して、その手間や時間をも楽しみたい
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by so-kuu | 2012-11-26 12:10 | 湯相・火相(炭・灰) | Comments(0)
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