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半東から見る茶事 (茶事における第3の目と働き)

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茶事があった

ご亭主から声がかかり、半東をさせて頂いた

半東の立場から、半東の眼で、茶事をみてみると

亭主として茶事をするのとも
客として茶事に臨むのとも
また違ったことが見えたように思う

学びも多い、有難い機会だった

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強く感じ、驚いたのは、

自分が亭主として茶事をする時より、その茶事がよーくみえるような気がする、ってこと

亭主と違って、自らの思い入れがないからかな、茶事をめぐるナニヤカヤが、すんなりそのままに見えるのだ

半東は茶事を客観視出来るんだな

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亭主って、自分の思い入れや趣向への拘りなどに囚われやすいのかもしれないなー、
その分、その日その時で生きて動いている茶事そのものを感じ、応じる力、パフォーマンスは落ちやすいのかもしれないなー、
と自分の茶事を振り返ることが出来た

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また、招かれる客の立場、客の亭主への気遣いからも自由だ

半東って、亭主と客の間に、サッパリと立っていられるんだな

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実際にも、茶事の進行や実際の様子がよく見えること

亭主の補助もするし、
勝手の補助もするし、
亭主のいない席中に入って給仕することもあり、
亭主のいない場面で客の話をきくこともある
(客が、亭主に直接言いにくいことを、半東にさりげなく伝えている場合もあるように感じる)

全体が見渡せ、一つ一つが目に入る立ち位置にいるんだな、半東って

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ならば

亭主と客のコミュニケーションをとりもってさしあげることも、半東の大きな仕事かも

(もちろん双方共に器量十分で、主客が自ずと一致して、一座建立し、半東の出番がないのが理想だけれど)

(もちろん、決して出過ぎたことはしてはならない、自分の茶事でも、自分が招かれた茶事でもないのだから)

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また

玄関も寄付も腰掛も露地も茶室も、全て半東の守備範囲だ

仕事も多岐にわたり、亭主以上の実働が求められる所もあり

実に面白いところ

精進精進

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(茶事のひとつひとつの実際、半東の仕事については、追って書きつけていこうかな。)
by so-kuu | 2012-03-26 07:19 | 茶事
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