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Q:他の茶人と最も違うところはどこですか。
A:茶事をたくさんしています。
Q:茶事は他のみなさんもしているのでは……。
A:一度に何百人も呼ぶ「大寄せの茶会」はしても、少人数の正式な茶事をしている方は現在少ないのでは。
茶事をしない宗匠もいるといいます。
「茶事こそ茶人の本番だ」と語る父の背中を見て育ちました。
大寄せの時代は終わりました。
着物姿で緊張した人がずらっと並んで右や左を気にしながらお茶をいただくのは、本来の姿ではありません。
作法ばかり気にする今の茶を再生するには、茶事を続け、本当のお茶の良さを知る人を増やすしかないでしょう。
「フロントランナー・セレクション」(WEBサイト「DO楽」)より
http://doraku.asahi.com/hito/runner2/110920_03.html
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武者小路千家の千宗屋氏の言葉。
「大寄せの時代は終わりました。」と言いきっているところがいいじゃないか。
僕は、茶の湯の未来を背負うつもりも、茶道の再生・普及・振興を目指している訳でもないから。
時代が終わったかどうか、は僕にとってはどうでもよいけれど。
大寄席茶会は茶の湯ではない、と思っているし。
茶事をしない人は茶人ではない、と思っている。