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升屋井戸 (井戸茶碗拝見記)

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◎+ 青井戸茶碗 銘 升屋井戸


ちょっと嬉しい出会い

青井戸
小振り
地味
でも
なんかいいな
自然な朝顔形
サッパリとした肌
腰から高台へのつながり
竹の節高台もいい
内側見込には小さなうず巻き

こういう茶碗を上手に使える茶人になりたいな
さて
どんな茶事に、どんな道具と取り合わせよう?



(三井記念美術館にて拝見)
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by so-kuu | 2013-01-31 20:42 | 茶道具 | Comments(0)

上林 (井戸茶碗拝見記)

△大井戸茶碗 銘 上林

これはたいした品ではないと思う
大井戸とは云うけれど
色合い・釉調ともに
小井戸(古井戸)手「六地蔵」に近いよう
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by so-kuu | 2013-01-31 20:35 | 茶道具 | Comments(0)

須弥 または十文字井戸 その2 (井戸茶碗拝見記)

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大井戸茶碗 銘 十文字井戸


へうげもの、古田織部の逸話付きの井戸茶碗
大き過ぎるのが気に入らず、十文字(=4つ)に割って、削って、つなぎ直し、小さくした、とか
そういうのを面白がるのが織部なんだろう
で、そういうのを面白いと思う人が賞翫すればいい茶碗だろう

僕自身はそっちには興味がないので
元々の茶碗を想像しながら拝見・観察した

肌がどういうわけか結構焦げっぽい

よいところとしては、
高台周りのいわゆるカイラギ(梅花皮)
カエルの卵(ケグリアル)や鮫皮より細かい釉縮れが、景色だ

けれども
そういう見所も大井戸らしい感じではない
むしろ
青井戸・古井戸・井戸脇の手に近いような気も

だから
割らざるを得なかったのかも
割っても惜しくなかったのかも

織部を偲ぶユニークな一品、ということだろう


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by so-kuu | 2013-01-31 20:34 | 茶道具 | Comments(0)

水指にも使えそうな建水 / 建水にも使えそうな水指?

湯木美術館で開催中の

平成25年 春季展「江戸時代の千家のわび茶―宗旦の高弟とその子孫たち―」


行ってきた人が

黄瀬戸建水 銘「大脇指」

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を観て、

「水指にも使えそうなくらい大きい建水」

とレポートしてくれた


へえ

そうか


---


じゃあ

逆に

小振りの水指は建水にも使える

と言える?

数茶の時、大勢さんに薄茶を差し上げる時など、
こぼす水の量が多くなるので、建水が溢れそうになることあり

そんなときは、建水を交換したりするけれど

小振りの水指を建水として持ち出せば、建水交換の手間が省ける?


---


いやいやいや

建水は、水こぼし、いわば下水の一時貯蔵タンク、点前座では下座に客から隠すように置くもの
一方、水指は、清らかな水、上水のための道具であり、客前に置き付ける表道具

もし、
ある茶事で建水として使われていた道具が、
次の茶事で水指として出てきたら、
お客さんはイヤーな気分になろう

水指と建水を兼用するのは、そりゃ、ダメだ


---


「建水にも使えそうな水指」を建水として使う、
というのは、所持者の勝手でよかろう

ただし、
一度建水として使ったら、水指には戻れない、

「水指にも使えそうな建水」は水指には決して使えない

ということだろう


片桐石州公ではないけれど

そういうけじめはきちんとしていたい



(という、どうでもいいお話。メモっておく)
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by so-kuu | 2013-01-28 22:50 | 茶道具 | Comments(0)

三井記念美術館 「茶道具と円山派の絵画」展

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三井記念美術館を訪ねる

「茶道具と円山派の絵画」展

後期だった


展示室1「茶の湯の名品」


○十二支文腰霰平丸釜 浄林作

正月によく示されいる
作行きも上品・優美で
のんびり、おめでたい感じ


○唐物肩衝き茶入 北野肩衝

重文にもなっている名物
しかしまあ
いかにも名物らしい、スタンダードな感じのためか?
なにかこう打ってくることろなし
好みの問題か


○黒塗大棗 利休在判

変色なく真黒
プツ、プツ、と2か所キズあり
これ本当に利休の判だろうか?


△赤楽茶碗 銘 鵺 道入(のんこう)作

興味ないのでコメントもなし


○赤楽ひがき絵茶碗 左入二百之内

塩笥形をもっとなめらかにしたような器形が結構
ごく小さな高台も合っている
温かみあり、手取り良さそうで、いかにも冬の茶にいいな


○赤楽大福茶碗 三井高平絵 左入作

実にコロとナリがいい
大きさとフォルムが大らかでいいな
なぜか荒木高麗を思い出した
楽らしい内抱えでなく、口辺がやや外に開いているのが自然でいいのかな?


展示室2

◎黒楽茶碗 銘 雨雲 本阿弥光悦作

重文

僕は、しばらく、
光悦は作意がうるさくて苦手だ
と思ってきた
このところ、そんな光悦を、改めて、よーくみてみよう、と思っている

で、
この、雨雲

本阿弥光悦作の黒楽シリーズの一

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独特の器形
釉を拭き取ってから焼いたような肌の景色
が見所なんだろう
箆使いに迷いがないところが見事、などと人の云う
僕にはどうでもいいけれど

最近、いくつかの光悦茶碗をみて、いくつか発見した

そうした発見から、

“本阿弥光悦は茶の湯に何を感じ取ったのか?”
“本阿弥光悦は茶の湯に何を求めたのか?”
“本阿弥光悦はどんな茶の湯をしようとしたのか?”
“本阿弥光悦の茶の湯”

がぼんやり見えてきたような気がしている

言葉にするのはちょっと難しい
それはおいおいまとめていこうかな


展示室3「如庵」

○高野切

立派
表具も立派


○志野茶碗 銘 卯花牆

国宝
たしかにチャームポイントの多い茶碗だ
持っていたら、楽しいだろうな
見るたびに発見があるだろう

僕の茶の湯には特段必要ないけれど


展示室5 特集展示「高麗茶碗」

高麗茶碗が、多種あって、見ごたえあった


◎古三島茶碗 二徳三島

三島茶碗の代表、というような一碗
ナリコログアイがまさにスタンダード
やや小振りなところも好ましいと思う


◎粉引茶碗 三好粉引

松平粉引と並ぶ、粉引(粉吹)手の逸品

釉・肌合風情もさることながら、
大きい、ということが、一番の見どころだと思う
たっぷりと堂々とした感じが濃茶にいいんだろうな


○粉引茶碗 銘 残月

これまた、
雨漏りの出た粉引の肌がいいんだろうけれど
朝顔形で平たいその器形が、自然体な感じが見所


△大井戸茶碗 銘 上林

これはたいした品ではないと思う
大井戸とは云うけれど
色合い・釉調ともに
小井戸(古井戸)手「六地蔵」に近いよう


△大井戸茶碗 銘 十文字井戸

へうげもの、古田織部の逸話付きの井戸茶碗
大き過ぎるのが気に入らず、十文字(=4つ)に割って、削って、つなぎ直し、小さくした、とか
そういうのを面白がるのが織部だんだろう
で、そういうのを面白いと思う人が賞翫すればいい茶碗だろう

僕自身はそっちは興味がないので
元々の茶碗を想像しながら拝見・観察した

肌がどういうわけか結構焦げっぽい
よいところとしては、
高台周りのいわゆるカイラギ(梅花皮)
カエルの卵(ケグリアル)や鮫皮より細かい釉縮れが、景色だ


◎+ 青井戸茶碗 銘 升屋井戸

ちょっと嬉しい出会い

小振り
地味
でも
なんかいいな
自然な朝顔形
サッパリとした肌

こういう茶碗を上手に使える茶人になりたいな
さて
どんな茶事に、どんな道具と取り合わせよう?


○斗々屋茶碗 銘 霞

ナリは、本手斗々屋
コロは、ごく小さい
具合が、すごい
枇杷色と青みの色変わりが、銘の由来であり、最大の見所
類品がそうないだろうし、貴重な一碗だろうな

前はすごく好きだった
けど、今回見るとそうでもない
好みも変わっていくものだなー


◎呉器茶碗 銘 小倉山

地味ながら優品だと思う

ナリよし:呉器でも、腰から高台にかけてわざとらしい曲線でなくて、落ち着いた器形
コロよし:呉器でも極端に背が高くないのがよし
グアイよし:肌の色もよい、小貫入がとりわけ素晴らしい(個人的に小貫入好きだというのもあるけれど)

御本手や対馬経由のものに代表されるような、日本からの注文品が、僕はあまり好きではない
作意が見え透いてうるさいものが多いから

△御本茶碗 玄悦 銘 まきたつ山
作意うるさい
△御本四方茶碗
わざとらしい 遠州以降の注文品?
△御本雲鶴茶碗
古い雲鶴手と比べるとなんとも

でも、小倉山はいいな


○高麗茶碗 古手屋高麗

堅手のような、玉子手のような、肌の色
器形の前押せは、朝鮮で自然になされたものか?日本からの注文か?
器全体としては注文品という感じがしない(なんとなく)
もし注文でないとしたら、
こうした高麗モノのデザインが、小堀遠州の前押せ形の祖形になったのではないか?
(事実はどうだろう?)


△御所丸茶碗

珍重される御所丸茶碗
三井さんにも、藤田さんにも、静嘉堂さんにもあって、
いかにも大事そうに展示されていることが多い

「織部形」の注文を受けた朝鮮の陶工が、訳もわからず、ただただ模倣した、駄作、時代の徒花、

と僕は見ている
(実際、一服点てて、飲んでみたら、ガラっと考えが変わったりして)
(もちろん、御所丸が好きだ、というお茶人さんがいるのは結構。茶の湯は数寄ずきなのだから。)


展示室7 「夜咄の茶事」


○蓬莱山画賛 啐啄斎筆

下手うま、というか、ヘタヘタ、というか
可愛らしい絵と歌が添えてある


○古渓宗陳墨蹟 偈頌

九州に下る直前のもの


○赤楽椿絵茶碗

優品だ
半筒のナリもよし
土味の残る肌もほっこりとしてよし
椿絵も結構





◎一閑張溜平棗 吸江斎直書 十二飛来一閑作

溜塗に歌?句?が書いてあってキレイ


素焼灰器 長次郎作

おおぶり
さんぐり


○備前手鉢

糸巻形というか富士山のような感じというか
で手付鉢
餅が2つ


☆溜塗小吸物椀

いいな!
スッキリとしたデザイン
あ、そうか、喜三郎さんだ


☆竹一重切花入 宗旦在判 千少庵作

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なんとも素直なナリ
ゆったり、落ち着いている
少庵さん、いいな


○瀬戸肩衝茶入 銘 二見

中興名物
中興名物の中では、よい方だと思う
やや下膨れのナリは落ち着きがある


・黒楽茶碗 銘 俊寛

ここではよく観る
ので見飽きた

長次郎、と言われる中では、
ナリに主張・作意が感じられる手
それは好みでない
けれど
この、真黒にしてマットな釉調はキライじゃないぞ


○竹茶杓 歌銘 富士 織田有楽作

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珍しい形
特に櫂先・露
櫂先の左側が幅広く、右側は直線的
長刀(なぎなた)のようだ
撓めは折り撓め
露は極端な左肩下がり
節裏の反りはなくほぼ直腰
切り止めは多分一刀止めで、断面は半円形


◎竹茶杓 銘 梅衣 北野三十本の内 如心斎作

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角、角、角っと、直線的な茶杓
切り止めから櫂先までこれまた直線的
折り撓め
露は角ではなくわずかに兜巾のたった丸、で左肩下がり
細身で直線的な筒の字もよい


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(備忘録)
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by so-kuu | 2013-01-27 22:22 | 茶道具 | Comments(0)

夜込の茶事、暁の茶事

今夜はグッと冷えた


寒稽古もシンとしたこと


なんでも

この冬一番の寒波、とか


こんな晩には

どこぞで

夜込、暁の茶の湯

をしておらないか?


そんなお茶人は・・・?


きっと、いるだろう

東京にも何人か

全国のあちこちに大勢いるんだろう


ちょうど、今頃、

しんと冷えた露地で、

暖かな炉辺で、

坐っている

あるいは水屋で、勝手で

茶事の支度をしている

そんなお茶人さんの姿を想像してみる


切出刀で竹片を削るうちに

ずいぶん夜も更けて

またグッと冷え込んできた

茶杓作りはいよいよ佳境

なかなかの出来

でも

事を焦らず

ここで手を引いて

明日また眼をかえて

よーくみてみることにしよう


暁の茶を夢に見む夜寒哉

あの人を訪ねてみたき夜寒かな
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by so-kuu | 2013-01-27 00:56 | 茶の湯歳時記 | Comments(0)

いちいち、お茶、お茶、言わなくていい時代が来たらいいですよねえ。 ~木村宗慎さんの言葉

***

いちいち、お茶、お茶、言わなくていい時代が来たらいいですよねえ。

木村宗慎


***


ですよねえ。

全く同感だ。


(…「茶の湯とは・・・」なんてことを色々書いておきながら、こう言うのも何なんだけれど、本当、そうなのだ。)







追記:


上記は、“茶人であることのジレンマ”について、氏が語ったもの。


ところで、

僕は、「茶人」というものになろう、と思っていない。


もちろん、いわゆる茶道の稽古を積んでいるけれど。

それも、ただ、僕の茶の湯をする、その日のためだと思っている。


僕の茶の湯をを誰かと分かち合えたらいいな、とは思うけれど。

不特定多数の「お茶人さん方」と茶会をしようとか、「自分の茶の湯を世に問いたい」とか、思わない。

ましてや、いわゆる茶道を知ってもらいたい、とか、いわゆる茶道を普及させたい、なんて考えたことがない。

自分のやりたい茶の湯をして、自分の呼びたい人をお呼びする、それだけ。

自分のやりたくない茶の湯には構わなければいいし、自分が呼びたくないひとは呼ばない、それだけ。


だから、ジレンマなんかを抱えることもあまりなくて。


さっぱりと、身軽なもんだ。


これからも、空に浮かぶ雲のように、ふわふわと、のんびりと、悠々と、颯々と、行きたいもの…。
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by so-kuu | 2013-01-23 12:00 | 茶の湯とは… | Comments(0)

ひつじ雲

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東京も
毛布欲しいか
明けの空
 
 
 








 
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by so-kuu | 2013-01-21 07:00 | 自然ということ | Comments(0)

有楽 その2 (井戸茶碗拝見記)

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☆大井戸茶碗 銘 有楽

大名物
織田有楽斎、紀伊国屋文左衛門所持
朝鮮
16c

もう何度も何度も拝見している
始めてみたときは薄ピンクがかった印象
2回目には青ざめた色にみえて驚いた
今回はというと薄紫の印象(内側はグレーという感じ)
見るたびに、印象も違う
新しい発見もあって面白い

やっぱり素晴らしいな

ナリが抜群によいと思う
高台の高さと引き締まった感じ
わずかな轆轤目をのこしつつ広がっていく感じ
端反り
口辺の厚さと丸み
土の味
釉の調子
貫入の具合
かいらぎ(梅花皮)の景色

実に結構だな

数ある名物井戸茶碗の中では
おとなしい作行きと言えるだろう
女性的、優美、って感じ

「喜左衛門井戸」とは対照的で
ある意味双璧をなしているように思う

そして
特に今回感じたのは、
僕ならば、
この有楽井戸にどんな道具を取り合わせようかな?
ということ

いろいろ考えてみよう・・・



(*「有楽」井戸について、以前見て書いた記事はこちら・・・有楽 その1 (井戸茶碗拝見記)

(有楽井戸について、そして、喜左衛門については、また改めて、実見記を書こうと思う)
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by so-kuu | 2013-01-19 10:49 | 茶道具 | Comments(0)

「飛ぶ鳥のスローモーションが美しいのは・・・」 (天声人語)

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***

飛ぶ鳥のスローモーションが美しいのは、
その姿が理にかなっているからだと思う。

(天声人語、2012年6月3日)

***


地下鉄構内の広告版に目がとまった。


そうだな。


こないだも、点前の所作の美しさ、というような話をしていたっけ。






関連記事:

十牛図 総序 鳥道の跡無きが如し (味噌の味噌臭きは上味噌にあらず)


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by so-kuu | 2013-01-18 12:38 | 自然ということ | Comments(0)