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徳川美術館 「徳川将軍の御成」 6 十一代将軍家斉の御通抜

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 6


 十一代将軍家斉の御通抜


△責紐釜 名越浄味作

小振り
ザラリとした艶消し仕上げ
フタは古鏡
責紐釜は好きで、観てみたけれど、
いかにも時代の下る写しもの、という感じ


○唐物丸壺茶入 銘 唐丸壺
大名物 南宋 12-13c


☆龍図   陳容筆 足利将軍家・織田信長・豊臣秀吉所用 南宋 13c
☆虎図 伝・牧谿筆 足利将軍家・織田信長・豊臣秀吉所用 南宋 13c

超大版
ド迫力


☆馬図 伝・雪舟筆 三幅対 江戸 17c

江戸作ならば、「伝」も要らないと思うんだんけど
絵は、とてもよし
カワイイ


・唐物茶壺 銘 安国寺
名物 元-明 14-15c

釉の感じ、ポツポツとたまる気色が、スウェーデンのラウス焼みたいな感じ


・天明車軸釜
室町 16c


・漢作唐物茶入 銘 靫(うつぼ)
豊臣秀吉所用
足利将軍家・細川家伝来
大名物 南宋 13c

細身の肩衝ながら、わずかに下膨れ
飴釉
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by so-kuu | 2012-12-26 21:25 | 茶道具 | Comments(0)

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 5 五代将軍綱吉の御成

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 5


 五代将軍綱吉の御成


・柳に燕図 伝・牧谿筆
徳川光友(尾張家2代)拝領 南宋 13c


・唐物文琳茶入 銘白玉 旧銘 丸屋
松平忠周拝領 大名物 南宋‐元 13-14c

明るい赤茶色
ツヤツヤ
甑細い!蓋は直径2センチほど
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by so-kuu | 2012-12-26 21:20 | 茶道具 | Comments(0)

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 4 諸大名家への御成

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 4

諸大名家への御成





◎虚堂智愚墨蹟 「送僧偈」 南宋 13c
紀伊徳川家伝来


☆古天明責紐釜
徳川家康所用・紀伊徳川家伝来 大名物 室町 16c

大振り
ナリ・フォルムがすばらしい
ややひらいた十王口
わずかな立ち上がりに、責紐鐶付が取りつく
ツマミは松ぼっくり
肩の曲線が美しい

△唐物箆目肩衝茶入
紀伊徳川家伝来 大名物 南宋-元 13-14c

斜めに箆目がはしる
あこだ形の祖形、という説もあるとか?


◎+肩衝茶入 銘 勢高
徳川将軍家伝来 大名物 南宋 13c

マットな黒っぽい暗茶色
艶なし
やすりのような質感

津田宗及によれば、
元来は変化のある釉の景色が見ものだった、とか
それが本能寺の変で火を受けて、景色が消え、黒っぽくなったんだ、とか

これまで、写真で見る限り、あまり好きでなかった
実物を観てみると、なかなかどうして、いいものだなあ、と感じた



○洞庭秋月図 玉澗筆
加賀前田家伝来 南宋 13c 


*唐物肩衝茶入 銘 富士
加賀前田家伝来 南宋 13c
展示期間ちがい拝見できず

*茶杓 千利休作
加賀前田家伝来 桃山 16c
展示期間ちがい拝見できず


・青磁袴腰香炉 銘 東福寺
仙台伊達家伝来 南宋-元 13-14c

足長ーい


◎唐物肩衝茶入 銘 山井
仙台伊達家伝来 大名物 南宋-元 13-14c

黒い
「師匠坊」系のナリ(やや細く、やや背が高い)


☆唐物肩衝茶入 銘 師匠坊
小浜酒井家伝来 大名物 明 15c

やっぱりいいな
大好きだ

このブース付近を見回すと、
名物茶入れが5個も6個も目に入る!
小さな美術館なら、その中の一つを目玉に展覧会をしそうなものを、
どんどんどんどんどーん!と並べる、ってのが徳川美術館か

山井
勢高
と見て、
それぞれいいなあ、と感じ入っていると、
その奥に、あるではないか
出光美術館にあるはずの「師匠坊」が
そうか、貸出展示で出張して来てたのか

そうした数ある名器と見比べても、
僕にとっては、やっぱり、いいなあ、師匠坊

しっとりと落ち着いた存在感を示して、
いや、ただ、黙って、しずかに、そこにあった


◎灰被天目 銘 秋葉
仙台伊達家伝来 名物 南宋 13c

焦茶の土肌の上に
黒釉がかかり
釉切れの裾にわずかに明白茶色の釉も見える
“わび天目”って感じで好し


△染付雲堂手茶碗 銘 紀三井寺
名物 明 16c

大きい
厚い

利休が茶碗として取り上げた、という話もある
けれど、
僕個人としては、茶碗によい、とは思わないなあ
どうだろうか?
実際に使ってみて、茶を点てるのによい、茶を飲むのによい、ナニカがあるのだろうか?
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by so-kuu | 2012-12-26 21:15 | 茶道具 | Comments(0)

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 3 三代将軍家光の御成

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 3

三代将軍家光の御成


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・遠浦帰帆図 玉澗筆・自賛
足利将軍家・豊臣秀吉所用 名物 南宋 13c


☆一休宗純墨蹟「初祖菩提達磨大師」 室町 15c


・古芦屋姥口雹釜
豊臣秀吉・古田織部所用 名物 室町 15c

雹?霰?


・漢作茄子茶入 銘 茜屋 大名物 南宋 13c

赤茶色ツヤツヤ


・古瀬戸肩衝茶入 銘 筒井
筒井順慶所用 大名物 室町 15c


○竹茶杓 古田織部作
前田玄以所用 江戸 17c

深樋
蟻腰
節先全体がゆるく内にカールしているのが珍しい
櫂先は折撓め
露の形は織部らしい、樋の部分がややえぐれて、わずかに左肩下がり
筒は真削り(かなり身を削いで薄作)
「宗句まいる 古織」の字も大らか
(詳細スケッチ)

○竹茶杓 銘 虫喰 伝・千利休作

「ケラ判」漆書きの〆
いわゆる「伝」というやつ
どうかな?


○井戸茶碗 銘 大高麗
安宅冬康所用 大名物 朝鮮王朝 16c


◎三島筒茶碗 銘 藤袴
織田有楽斎所用 大名物 朝鮮王朝 16c

細長く優美ではある
全体に緑褐色
貫入に茶染み
同じ大名物でも「疋田筒」の清々しさと比べるとなんとも


☆白天目
武野紹鴎・武野新右衛門所用 大名物 室町 16c


○盆石 銘 夢の浮橋
伝・御醍醐天皇所用 名物 南北朝 14c

珍なり
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by so-kuu | 2012-12-26 21:10 | 茶道具 | Comments(0)

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 2 元和九年御成(二代将軍秀忠)

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 2

元和九年御成


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 -御数寄屋置合わせ-


◎虚堂智愚墨蹟「与徳惟禅者偈」 虚堂智愚筆 
北向道陳・細川幽斎所用 名物 南宋


・居布袋図堆朱香合
足利将軍家・古田織部所用 大名物 明

ホテイさんがゆるキャラ、織部好みか?


◎三島茶碗 銘 三島桶
千利休・千道安所用 大名物 朝鮮王朝

素晴らしい美品
利休の好みそうなナリ、楽茶碗の祖形のひとつか
底の立ち上がりはクッキリとしている
高台の径はやや大きめ


*竹茶杓 銘 泪 千利休作
古田織部所用 名物 桃山

展示期間でなく、拝見できず(…泪)


○南蛮水指 銘 芋頭
武野紹鴎・豊臣秀吉所用 大名物 大名物 中国南部


◎古天明釜 銘 梶
古田織部所用 名物 室町
甑と形を結ぶように取りつく鐶付、その形状が舟の舵(かじ)を思わせる
肌合はやや荒れ、かつ落ち着いている


 -鎖の間置合わせ-

・古芦屋八景釜 室町 16c

○灰被天目
鳥居引拙・油屋常佑所用 大名物 南宋13c


☆黒漆天目台 銘 尼ヶ崎台 名物 南宋-元 13-14c

やや茶色に変色した黒漆真塗に銀(?)覆輪
キレイ渋!!!
感服


 -納炬間置合わせ-


○古芦屋糸目釜
武野紹鴎所用 名物 室町 15c


◎+古備前水指 銘 青海
武野紹鴎・徳川義直所用 名物 室町 15c

端正
大振り
たっぷりとしている


◎唐草文染付茶碗 銘 荒木
荒木村重・千利休所用 大名物 明 16c

全体に薄茶けている
染付は空色
ナリは抜群によい
腰にわずかな面取り有


 -御成書院置合わせ-


○紫銅向獅子香炉
武野紹鴎所用 名物 明 15c

・青磁香炉 銘 千鳥
伝豊臣秀吉所用 大名物 南宋 13c

意外に小振り


・曜変天目(油滴天目)
油屋常佑所用 大名物 金 12-13c


☆黒漆天目台 銘 尼ヶ崎台
武野紹鴎所用 名物 南宋-元 13-14c

やや茶色に変色した黒漆真塗に銀(?)覆輪
キレイ渋!!!
感服
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by so-kuu | 2012-12-26 21:05 | 茶道具 | Comments(0)

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 1 豊臣秀吉の御成

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 1

豊臣秀吉の御成


○唐物茶壺 銘 松花 南宋-元 13‐14c
信長・秀吉・家康所用 大名物

明るい茶褐色にに白い垂れ釉
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by so-kuu | 2012-12-26 21:00 | 茶道具 | Comments(0)

名物をみる時は、名物になったポイントがどこか、を見極めること

***

「名物には名物になったポイントがどこかを見極めなければいけない」

そうでないと伝来や書き付けを珍重するだけになってしまう

***


確かに。


そして、それは、

“自分の眼で”

見極めなければいけない


でないと、それまた、

教科書や世評の受け売りになってしまう


(これが案外多くて

茶の湯の教科書に書いてあるような感想しか言わない人

図録でしか観たことのない道具についてあれこれBLOGに書きつけるような人

そんなひとが実際いるのには閉口する)


それでは茶人ではないよ


茶の湯創成期の茶人たちに居並んでいるつもりで

予備知識なしで

自分の眼玉で

名物の秘密、を見抜けるか?


自分自身が

美しい茶の湯をなせるか?


そういうことを、楽しんでいきたい
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by so-kuu | 2012-12-19 11:24 | 茶道具 | Comments(0)

【番外】 茶道について色々瑣末な誤解が生じるのは、茶の湯本来の姿と組織運営上の妥協のひずみ

ネット上で、こんな文章を見つけた。

***

■お茶って、もともと閉鎖的なものなんです。
利休は『亭主の経験のない者を茶会に呼ぶな』といったそうです。
茶事を営む心配りと気遣いが分からない人への理解と優しさなんてなかったんですね、少なくともあの人は。
利休と同時代の他の茶人だってそうです。
庶民と寄り集う大茶会を喜ぶお茶人なんて、いなかったでしょう。
分かる人たちとより集い、言葉多く語ることなく、見れば、一目でソレとわかるもてなしの心を瞬時に悟ってありがたく受け取り、亭主の心に応えるように、客も気配りをする…
そういうことが出来る人たちの閉鎖的な社交が『茶』
だと思います。
本来は、ね。
でも、茶道界は、それでは成り立たないので・・・。
茶道について色々瑣末な誤解が生じるのは、そういう本来の姿と組織運営上の妥協のひずみだと思います。

***

全うなご指摘だと思う。


利休居士が何と言ったか?には神話的なことも多いし、実際にどう考えていたのかはなかなか知り得ないけれど

たしかに

創成期の茶の湯はわずかな数寄者だけの閉鎖的な社交だった、というのは事実だろうな。

「一目でソレとわかる」とか「もてなしの心を瞬時に悟」るのは、茶人としては不可欠の素養であり、
その力量を磨いていくのが茶人として当然の修練。

そういう茶人と茶人が、呼んだり呼ばれたりして楽しんだのが、茶の湯という遊びの原初の姿だろうと思う。

セレブか庶民か、はどうでもいいとして。
顔も素性も知らない不特定多数が同席する、昨今の「大寄せ茶会」は、僕にも、ずいぶんつまらないものに思える。

見ず知らずの亭主と客が、見栄をを張りあったり、お追従を述べあったり。
客同士が「お正客譲り合いの儀」を演じたり。
亭主が「会記」を当然のように自ら出したり。
客も会記に頼りきってご亭主と会話を作らなかったり。
見ず知らずのご亭主の大切なお道具をベタベタと触ったり。
茶会で観たお道具について、他所で色々と吹聴したり。
ギュウギュウ詰めの茶席を1日何回まわせたか、を得意にしたり。
行列に並ばずに、ヒョイと一番の席に座り、平気で正客を務めたり。

そんな醜さをそこここに晒してまで、大寄席茶会というシステムを回していかなきゃいけない理由があるんだろうか?

それが、
「茶道界は、それでは成り立たないので・・・。」
という部分なんだろうか?

「茶道について色々瑣末な誤解が生じるのは、そういう本来の姿と組織運営上の妥協のひずみ」

「茶道についての瑣末な誤解」とは、茶道はよいものだという立場に立っての弁護であり、希望的観測だろう、と思うけれど。

組織を運営することは、それはそれであって、それは茶の湯そのものとは別問題だ。

また、茶道界を成り立たせる、組織を運営する、といういうことは、大事なのかな?


幸い、僕には、「茶道界」も「組織」も「運営」も関係ないなー。

これまでも、これからも、そうしたものとは、出来る限り距離を置いて、さっぱりしていたいと思う。

なので、
僕は、基本的に、「大寄せ茶会」を相手とせず、というスタンスでいこう。

かく言う僕も、現実に、いわゆる大寄席茶会に出食わすことはある。
そんな時は、静かーに、その場に居合わせるようにいしている。
美しいものごとをよく見出し、
醜いことどもをやり過ごして、
最大限、その場を楽しみ、その場から学ぶようにしている。

そして、心の中でそっと、

「大寄せ茶会」やそれを推進するシステムと“自分の茶の湯”とは別物だ

とつぶやいている。


まあ、

それぞれが、それぞれに、思い思いの、自分の茶の湯をすればいいんだ。
その中の、どこかで、だれかが、本当に面白い茶の湯をしていれば、それでいいんだと思う。



追記:

「茶の湯とは・・・」というカテゴリーでは、原則、ひと言、ワンセンテンスで言いきることにしている。

なので、このページは【番外】とした。

この辺のことって、みなさん、いろいろに考えているところかと思うけれど。

僕も、いろいろ思うところはあるけれど。

それでも、僕は、シンプルに、さらさらといきたいもの。
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by so-kuu | 2012-12-18 22:24 | 茶の湯とは… | Comments(0)

光陰可惜念ヽ無常 ~事始めの日に

***

光陰可惜念ヽ無常

***

玉室和尚の生真面目なカッチリとした文字が僕を叱る


けれども

無常

を丸ごと呑みこんでしまえば

カラリとしたもんだ


今日は「事始め」で、正月準備の解禁日というけれど


淡々と参ろう



追記:

気付けば、今日は

旧暦の十一月一日

師走でもない

そして

新月だ

月がまた満ち始める

その方が
僕には
大事かな
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by so-kuu | 2012-12-13 16:47 | 茶の湯歳時記 | Comments(0)

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 目次

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***

徳川美術館 「徳川将軍の御成」 目次


一、 御成様式の成立

室町将軍の御成
豊臣秀吉の御成

二、 御成の空間

江戸屋敷への御成
尾張徳川家麹町邸
尾張徳川家戸山邸
尾張徳川家市ヶ谷邸

三、 数寄の御成

元和九年御成
 -御数寄屋置合わせ-
 -鎖の間置合わせ-
 -納炬間置合わせ-
 -御成書院置合わせ-

三代将軍家光の御成
諸大名家への御成

四、 講筵の御成・園遊の御成

五代将軍綱吉の御成
十一代将軍家斉の御成

五、 御成贈答の名刀

***


(詳細は追って別ページ、リンク先にて・・・)
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by so-kuu | 2012-12-12 12:57 | 茶道具 | Comments(0)