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即座に… 実感として

茶事では


客は

初入・後入ともに

席入りして

床・道具組みを拝見したら

“即座に”

ご亭主の意図するところを

感じ取り、読み取り、汲み取って差し上げる

それが客としての務めであり

また

茶人としての力量だよなあ


亭主は

そんな客と一会を共に出来たら

それこそ亭主冥利に尽きるなあ


茶事をして

そういうことを

感じ、考えた


よーし

精進精進
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by so-kuu | 2012-05-31 23:55 | 茶人 | Comments(0)

「師匠坊」肩衝茶入 (名物茶入拝見記)

出光美術館へ行った

企画展示は「悠久の美」
主に青銅器。
だけれど、一部、いわゆる唐物茶道具も含んでいて。
その中に、茶入「師匠坊」があったので。

「師匠坊」一つに会いに行った。

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拝見するのは、2回目。
はじめて見た時に、なにかグッときた。
その後、いろいろと名物茶入をみたものの、
気に入るものは、めったになくて、
「マイ・ベスト・茶入」を考えてみた時に、
いつも候補に挙がるのが「師匠坊」だった。
それが、どのくらいのものか?
間をおいて、改めて、よーくみてみるために
また観に行ったのだった。


実によい。

なり・ころ・ぐあい
が実によい。

大き過ぎず、
でも、たっぷりとしている

形ナリは
「油屋肩衝」とも通じるものあり

けれど、全く違うのは、釉薬の色合・肌合
油屋は全体にかなり暗いトーンながら、メラメラとした茶釉が浮き立っている
(一般には、こうした釉薬の変化や垂釉の様子が茶入の大きな見どころとされる)
一方、師匠坊の釉は、焦茶色一色、といった感じ

明るくはない、けれど、真っ暗でもない、濃茶色
釉肌がマット
色合いの変化はほとんどない
垂れ釉の景色というようなところもほぼない

でも、つまらなくない
というのがこの茶入の名器たるゆえんではないだろうか
奥ゆかしさがあって、かつ自ずから品格が漂っている感じ

よーくみれば
下の方が土見せになっているのが、個人的には好き
1か所に丸い指跡がある、釉切れのラインも見どころ

展示目録にスケッチして帰ってきた

「師匠坊」は、もと奈良・東大寺の「四聖坊」の什物というところからの名で、
その後大名家を渡り歩いている。

東大寺四聖坊~
徳川家康~
山内土佐守一豊~
徳川将軍家~
藤堂高虎~
徳川家光~
酒井雅楽頭忠勝~
徳川将軍家~
紀州徳川光貞~
徳川将軍家~
前田綱紀

「大名物」だとは、今回初めて知った。
「初桜」などの他の大名物や利休好み・遠州好みの名物茶入よりマイナーな感じなのは面白いところ

袋は2種添っているようだ

浅黄緞子水草雁紋
間道織留

蓋二枚。
袋蓋箱、桐白木二個。
挽家、梅 中次吹雪。内箱、桐。
外箱、桐白木。
御物袋、白縮緬。


「師匠坊」


やっぱり
マイ・ベスト・茶入のひとつだな




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by so-kuu | 2012-05-11 15:04 | 茶道具 | Comments(0)

根津美術館 KORIN 「初夏の茶」 土風炉 雲龍釜 盛阿弥棗 五月雨茶杓

根津美術館に行った

根津嘉一郎氏のご趣味は、優美といえるかな
西の北村さんと湯木さんの中間くらいに位置する感じだろうか
東には五島さん・畠山さんといったゴリッとした方も多いので余計際立つのかも
また茶碗に優品多い印象あり

特別展
KORIN展
国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」

2012年4月21日(土)~5月20日(日)

展示品目録はこちら

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茶苑の池にも菖蒲の花が満開だった

ケータイで撮ったのをトリミングしてみると

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さて

お出かけのお目当ては、光琳ではなくて

茶の湯のテーマ展示、「初夏の茶」

はつなつのちゃ、と読むそうだ

僕は、初風炉のサッパリとした風情が好きで
根津さんの初夏の取り合わせは?と気になった


☆土風炉 松本宗四郎作 1827年

いいな、コレ!
いわゆる眉風炉になるのだろうけれど
火口が半円形、ってのがスッキリしてよし
正面の半円は円の上半分(上に曲線・下が直線)
向うの半円はその逆にしてあって、洒落てるな

灰は一文字(二文字押切)のようだ


◎雲龍釜

がのっている
すんなりとなりがよい
鐶付がとても小さい
蓋は鉄共蓋に見えるが
館蔵品図録のものとは違うように見えた


○釣瓶形水指 虫明

虫明焼の釣瓶写し、とか
茶色味がかった肌に三島文のようで
涼しげ
軽妙


○薩摩文琳茶入 銘「亀の尾」

まるっとしたなり
黒い地釉薬に、白いなだれが落ち
それを滝に見立てて「亀の尾」と


○伯庵茶碗

特に季節に合った銘がついているわけでもなし

僕ならば
初風炉に伯庵は取り合わせないな
もっとキリッとしたものがよいと考える

暖色で肌合いも柔らか
温かみを求めたいような時季に使うな
でも、こうした取り合わせもまた面白いのかも

---
茶事に呼ばれて、
なるほどお上手と感心するのもよいけれど、
いやあ、こう使うか!?といった驚きと出会うのも、またよいもの
自分の好みに囚われず、よそさまの好みも一緒になって楽しめる
そんな客、そんな茶人になりたいもの
---

茶碗自体はなかなかのもの

重過ぎず、決して軽すぎもしない、
お蔵の深いお数寄者さんならではの、
しぶい濃茶茶碗チョイスと言えるのかな


◎茶杓 銘「五月雨」 小堀遠州作 共筒

「星一つ見つけたる夜の嬉しさは月にもまさる五月雨の空」
(古今集 読み人知らず、とか)
(安楽庵策伝『醒睡笑』にあり、とも)

から取った歌銘のついた一本

節先の胡麻を雨
おっとり手元にある小さな巣穴を星に見立てて

まあ、お上手

遠州公のこの手の上手さが、基本的には、あまり好きでない
時代も時代で、暇だったんだなー、と感じたりする

けれど、
この1本は、なんだか、いいな

茶杓自体が美麗すぎない、のがよかったのかも


◎黒漆大棗 盛阿弥作

大ぶりで
いわゆる利休形に比べて、角が少し張っているのがいい
紹鴎形に近い感じ?

黒棗が経年により透けてキレイ
溜塗のような赤茶になっている
透明感がいいなー
それが初夏の取り合わせにもよいかも

古いものでも、こんな風に透けず変色せず、黒々としているものもある
なぜだろう?


・割竹向付 萩焼

竹を節近くでスパッと切った、と言った感じにつくった焼き物
パッと見、自分でも作れそうな感じも面白い

△鼠志野茶碗 銘「山の端」

名椀をありがたく拝見
が、スルー
美濃・織部系の茶碗にあまり興味がそそられないから
いずれ楽しめる時も来るかな
但し
五月雨にけぶる山の端、とか
五月雨が止んで、山の端が見える、
という、取り合わせは風情があってよろしいな


・隅田川図 酒井抱一画

洒脱、ってところ
川面に千鳥
遠く煙る山はどこだろ?

本席の水墨画と共に、雨の風情か

茶事の最後に明らかになる茶杓の銘、五月雨に向かっていってるのかな?
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by so-kuu | 2012-05-11 13:37 | 茶道具 | Comments(2)

如庵 (犬山・有楽苑) をみてみる

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(画像:WWWより)




茶室、「如庵」をみた。

有名過ぎるほどの国宝茶室。
知ってはいたし、写しなど見たことあったけれど、
本物は、初めてみた。

確かに、ユニークな間取り。

けれど
僕にとって
さらに面白いのは、
この如庵も
あの待庵も
母屋からから張り出して作られた小座敷で、
四畳半の大きさをベースに、その中を囲って作られている
ということ

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(因みに、僕は待庵を必ずしも二畳の茶室だとは思っていない)

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さて
如庵
四畳半の中に
床が出っ張っている形
点前座はその分引っ込んでいる、とも言える
「筋違い」の構え、とも言われるとか
それがポイントだと思う

たとえば
堀内長生庵のような下座床小間と比べると
点前座が下がった分
床前に座る正客と亭主が対面しやすい
たとえば
大徳寺玉林院の蓑庵のような「上げ台目切」の席では
正客が床前に座ると、亭主は点前中やや背中を見せることになる

なので
床前に座る正客と亭主が対面しやすい、
という意味では、

上げ台目(蓑庵)<台目(長生庵)<「筋違い」の構え


の順で、よりよい(親切な)レイアウト設計とも言える

または
ちょっと考え方・捉え方を変えると
織部・遠州や石州にも通じる、
”オレみろや”的な感じもあるのかなあ。

にじり口付近に刀掛がなく、
供待の一部屋に刀が置けるよう板をつけてある
そこから次の間を経て母屋の書院(鎖の間)にまっすぐ通じているレイアウトも面白いと思う。

多分
有楽の考えた茶事では、
懐石は書院で、濃茶は小間で、そしてまた、薄茶は鎖の間で。
だから、
小間-露地-書院(または鎖の間)を行ったり来たりするのにスムーズなデザインをしたのではないかな?

先日、TVでやっていた藪内流・燕庵(古田織部好み)での茶事は移動が大変そうだった。

有楽の如庵式なら、
小間から鎖の間に通るのに、
(一度土間庇に出なければいけないが)
水屋を通らずとも済むし、
なにより動線がスッキリしている。

と、ここまで私見。

その他
いわゆるみどころ、「鱗板」「火灯口を切った板壁」「有楽窓」なども実見。

特に、
有楽窓の障子を半開きにしておいてくださったのは、有難かった。
詰打の竹の向うの景色も、障子に映った陰の風情も、両方観ることができた。


有楽苑では、
正伝院書院(鎖の間?)
有楽大阪天満屋敷とそこにあったとされる茶室(即中斎宗匠により「元庵」と名付けられているようだ)
もみられる

(別ページにて)

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by so-kuu | 2012-05-09 22:59 | 茶室 | Comments(1)

春は花とみな人ごとに昔よりいへどもわれは茶の目うれしき


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春は花とみな人ごとに昔よりいへどもわれは茶の目うれしき

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(千宗旦)
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by so-kuu | 2012-05-02 22:12 | 自然ということ | Comments(0)

八十八夜

茶人なら

大切にしたいものは

道具などより

まず



だよな


八十八夜だ
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by so-kuu | 2012-05-02 06:59 | | Comments(0)