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花と虫とヒトと ~ 茶花・挨拶・侘び、ということ

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この季節。

雨上がりの朝には。

いつもの道を楽しみに歩く。

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生垣に蔓が伸びて、昼顔の花が咲いている。

空を見上げる花びらが、しっとりと露を含んで、陽を受けて輝くのを観る。

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いつもの道を、立ち止まりたちどまりする僕は。

道ゆくヒトたちの中でも、花ということには敏感な方だ、と自負しているのだけれど。

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今日も、先客がいた。

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蜂。

ミツバチ。

今日も、お先にお出ましだ。

覗き込んだ、昼顔の、そのラッパ型の花の中で、ぷりぷりとお尻を振って。

蜜を集め、胸や足に花粉をつけて。

隣りの花へ。

次の花、また、次の花へ。

雨上がりには、今とばかりに。

生垣に咲く花々の元へと通っている。

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ああ。

いい眺めだ。

何だろう?

この、花と、虫との、好ましい感じは。

親和力?

それは、なんとも、幸せな光景。

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花を愛する人は多い。

けれども。

ヒトがいかに花を愛でようと。

花は、ヒトのことなど、それほど気にしていないのだな。

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花は、むしろ虫を愛しているようだ。

花々は、美しく咲き、芳しく香り、蜜を用意して、

そうして、花は、虫を待っているのだ。

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それから、なにより。

花はその命をこそ咲いているのだ。

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だから。

茶人よ。

咲いている花を、そう簡単に、手折りますな。

そして。

あなたが花を愛でようとする、そんな時にこそ、お茶人お得意のご挨拶を欠かすことなかれ。


「 … ご相伴致します … 」


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ヒトよ。

看よ看よ。


この星の上で、僕らは、必ずしも、「正客」ではないのだ。


「正直に、慎み深く、驕らぬ」ように、「詫び」て参りたいもの…。




(以前書いたものを改めてここに載せておくことに)

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by so-kuu | 2010-07-09 12:05 | 自然ということ | Comments(0)