人気ブログランキング | 話題のタグを見る

織部忌に

6月11日は

古田織部の命日だそうだ


織部忌に_b0044754_13161178.jpg


菩提所である京都・興聖寺では、「織部忌」と称して薮内流の家元による供茶式をするとか
藪内剣仲が織部の妹を娶ったとかで、また織部の茶室「燕庵」も剣仲に贈られたんだとか


古田織部がまた人気のよう

漫画『へうげもの』のヒットもあってか
「へうげもの」作者のひとつの解釈(あるいは推察あるいは創作)を史実として見るひともあるよう

いわゆる「利休神話」に続いて
新たな「織部神話」も生まれそうな感じ


また
本阿弥光悦が近代以降に特に人気を得たのと似た感じで
古田織部は現代において受けやすいのかもしれないな


僕は
いわゆる美濃織部系統の茶陶があまり得意ではない
織部のやった茶の湯というのも大好きというのでもない

けれど
面白い人だったんだろうな
そう思う

これは
織部に限らず
大名茶人に限らず
茶の湯創成期から桃山時代・江戸初期にかけて
創意なくして名を取った茶人はいなかったろう

その人の茶の湯が面白かったから、茶人として名を取ったのだろうし

だから
古田織部に茶の湯に招かれることがあれば
是非とも参上したいと思う

そして
自分の五感で
古田織部の茶の湯と出会いたいと思う

それは不可能だというのであれば
せめて
現代の目でみるのでなく
後付け神話を鵜呑みにするのでなく
なるべく一次資料に近いものに当たって
信憑性の高い織部の遺物に当たって

自分の眼で観て
自分のカラダで古田織部に会ってみたい
そう感じる





by so-kuu | 2014-06-11 22:12 | 茶人
<< 半化粧の頃 芒種2014 夏椿咲く (芒種2014) >>