根津美術館 初夏の茶の湯 宗四郎土風炉 雲龍釜 青磁雲鶴水指 萩井戸茶碗「大名」 石州茶杓「時鳥」など

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根津美術館を訪ねた


光琳の杜若と
若冲の藤
が出ているとか

庭の池のかきつばたが萎れる前に、と
混雑を承知で出かけたけれど
人々の頭が、絵のカキツバタと丁度同じように群れている、そのさまが面白かった


実のお目当ては
「初夏の茶の湯」

特に
宗四郎土風炉 雲龍釜 萩井戸「大名」 石州茶杓


☆土風炉 松本宗四郎作 19c

たまらぬものなり
腰から乳足へのカーブが実にけしからん
上部の面取もスッキリとしている
火窓の形が面白い
手前は前瓦のような半円
奥は、逆向きの半円かと思っていたが、上編もカーブした目のような形だと今回知った
何度見ても結構
19cの作なんだ
誰かの好み・指導によるものか
因みに
灰形は一文字(二文字)
前瓦が赤なのは何故?


◎雲龍釜

大きめの手か
やや裾広がりか
鐶付が兎なのと
口周りにうっすら雷門巡らせてあるようなのが特徴か
土風炉と会っている
17Cの作だそう


◎+茶碗 銘 大名 萩焼 17C

萩焼の大井戸手茶碗

銘「大名」は不昧による
萩焼と狂言「萩大名」の連想か
御本の粒模様を萩に見立てたか

大振り
口周りはやや歪み
また水挽きのような後わずかにあり
腰の轆轤目はほとんどないが
御本模様が点々とあり
内側もわりとすんなりとしている
腰高く削られ
竹の節高台はかなり高く、また径小さくて特徴的

ゆったり大らかで明るい感じの一碗
本歌高麗ものではないけれど
風格もある一碗だと思う


○兜釜

肥前または伊予で16Cに作られた釜だそう
やや赤みのあるようなわりと細かな鉄肌か
形はいわゆる真形
兜のように縦の筋が巡って
羽根の際に累座というか丸いプツプツ
鐶付の鬼面がリアルめ
底は素直
繰り口でうっすらとした盛蓋


◎+青磁雲文水指 仁阿弥道八作 19C

縦横比よし
また
開き具合よし
このあたりのバランスって微妙なところで
なかなか、いいな、というものはないと思う
塗蓋のツマミのゆったりとした半円もいい


○竹茶杓 銘 時鳥 片桐石州作 共筒 17C

初風炉にはうってつけのホトトギスの茶杓
どこがほととぎすなのか?命銘の意図はわからないけれど

胡麻竹で染みもでている凝った竹材はポスト遠州な感じ
削りはいたってシンプル
櫂先がやや膨らんだ感じで
あとはスーッと
(多分)枝痕のない順樋で
浅樋

特に
節裏の繰りのラインが控えめで自然でいいな
あざとくないのがいい
(自作茶杓の参考にしたい)

節下は石州約束の方形か?
やや蒲鉾形に丸みを帯びているようにも見えるが
切止を見た限りでは細くて薄いのでよくわからない

(やっぱり茶杓は実物を手にとってみたいところだ)

さて
石州の茶杓なら、桑山宗仙ゆずりの、さっぱり清々した感じのが僕は好きかな


○茶入 銘 大江 膳所焼 17c

膳所焼茶入の逸品、「大江」

細目の轆轤目に
ツルリとした釉がかかり
黒いなだれ
やや下膨れな細長い形で
肩なしで口となり
口下すぐにごく小さな耳付

好きでもない
けど
キライじゃない


○肩衝茶入 銘 八雲 瀬戸焼 17c

達磨形(そろばん玉の形)というのかな

瀬戸らしい濃茶色の地釉のところどころに
薬のはげというかムラというか
明るい黄茶色の変化がみられるのを八雲と云ったか


・黄伊羅保茶碗 17c

伊羅保らしい形
高台大きめ
色の変化はなく明るい黄色の手


・黒織部沓茶碗 17C

黒織部ですね
特筆することもないような


△竹一重切花入 銘 藤浪 小堀遠州作 17C

潰れたような
加工品的な竹を使用
さらには
竹を天地逆にして使っている、とか
ヒビに3か所鎹を打ってあるのは作った当時からか、後代の補修か
特に良く出来た品とは見えない


△小井戸茶碗 銘 忘水 小堀遠州所用

色々ある井戸茶碗の中で

小さくて
瀟洒
というあたりが特徴か

少し下った御本の手とも通じるような形
(この茶碗を基にして注文したものもあるのか?)

僕なら
これをあえて取り上げない
井戸茶碗なら
他のものを取りたいように感じる


☆一行書 天地 良寛筆 18C

思いがけず、良寛さんの書を拝見することが叶った

実にいいなあ





(以上、備忘録)







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by so-kuu | 2014-05-06 22:42 | 茶道具 | Comments(0)
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