茶数寄の旅 京阪神 2014春 頴川美術館 伝来の美術(芦屋釜、無一物、勢高)

開館直後の頴川美術館を訪ねた

「伝来の美術」

お目当ては


☆赤楽茶碗「無一物」

根津美術館以来、久々の拝見

(頴川美さんの照明のせいか?)
寂しい感じがした

けれど
新たな発見もあり

口の内側がわずかにギザギザしてる
内抱えのポッテリとした口当たり、という印象の楽茶碗だけれど
これについては、最後に内側から削りを入れて口を薄く調整した、その形跡と推察

*帰りがけ、受付で気になっていた件訊いてみた

無一物のかせた色について
茶碗の水通し(湯通し)はするのか?しないのか?したことあるのか?ないのか?

職員さん曰く、
「頴川家では使うつもりで求めたので、当時は水を通すこともあったように聞いていますが。
頴川美術館になってから、水通しした、という話はきいたことがないですね」

なるほど了解


他にも名品との出会いあり


☆芦屋松林図釜

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芦屋釜の名品は(トーハクや細見美術館など)他にも多々あって
代表作と言われるようなものと比べると
やや小振りの本品
繰口と肩の張りもややながらか(時代もやや下るか?)
だけれども
その肌艶はまことにけしからん
たまらぬものなり
一文字蓋も時代がかっている(縁に小さな欠けあり)
鐶付(向かって左)が垂直でなくわずかに斜めに成っているのも識別出来る特徴になろう

「大名物」とか


☆肩衝茶入 銘 勢高

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これまた「大名物」とか
古来有名な逸品で、とくに釉の景色が賞翫されたらしい
ところが本能寺の変にて火に遭い、その釉景は損なわれた、と伝わる、とか

けれど
僕には
その景のないところがいい

実は、前に、徳川美術館で会っていた
その時は、あまり気に入らなかった
肌がメタリックに緑がかって見えたのだった
今回観てみると、ごく渋い暗褐色に見える
「師匠坊」のように
実に静かにみえた

物との出会い、ってのは面白いもの
都度違ったりして、全く、一期一会だ

参考まで伝来書き留める:
安見美作守直政→住吉屋山岡宗無→
織田信長→豊臣秀吉→芝山監物→古田織部→
徳川家康→徳川秀忠→徳川将軍家→徳川吉宗→
本多忠統宗範→神戸本多家→
藤田家→四代頴川徳助→頴川美術館
(箱書:本多忠統


◎瀬戸筒茶碗 銘老松

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僕は
三斎・有楽所用の瀬戸筒茶碗(よびつぎ)が好きで
この瀬戸茶碗も楽しく拝見
釉景渋いような派手なようなだけど
決してうるさくなくて
なんでもない感じで吉


(・・・すぐに大阪へ引き返した・・・)






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by so-kuu | 2014-03-24 22:34 | 茶道具 | Comments(0)
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