会記というものは…


 

茶会の準備中、寄付に、誰かが茶会の資料を置いたままにしたらしい。

そして、その中に、茶会記の原稿があったらしい。

それをみつけた大先生曰く…

 

***

 

会記というものは、

皆様どうぞご覧ください、

どんどん刷って、皆様どうぞお持ち下さい、

なんていうものじゃないんですよ、本来。

 

1つだけ、自分のために作っておいて、

お客に請われたら、そこではじめて出せばいいの。

 

大寄せ茶会なんかでは、

進行・時間の都合で、しかたなく会記というものを作って、

お客様に出すこともありますけれど。

大寄せ茶会にて時間もない故、こちらで失礼致します、と言って出すもの。

 

そうして、その1枚をお客様に回して頂いて、順にご覧になって頂けばいいの。

 

亭主の方から進んでお客に出す、というようなものじゃないのよ。

何も数を刷って全員にお持ち帰り頂くこともないのよ。

 

亭主でなくって、客になっても。

会記を貰って帰ればいい、なんていう気持ちではダメ。

 

茶事・茶会で、自分がコレだ、と思った道具については、

まずはよく観て、ご亭主の説明をしっかり聞いて、しっかりお訊ねするの。

そして、後で…席中でなくって後でよ、それまでちゃんと覚えておいて…

手帳か懐紙か何かにメモして帰るのよ。

そして家に帰って調べる。

そういう心がけで勉強しなくてはダメよ。

 

会記に頼ってはダメ。

 

***

 

(大先生語録)

 







・・・してみると、会記というのは、主客とも力不足のなせる業?


大寄せ茶会を中心にした茶道業界では

会記をつくる、あげる、もらうのが当たり前のようになっているところもあるけれど

あくまで会記に頼らずに茶の湯が出来る自分でありたい


道具なら道具をめぐる

趣向や仕掛けや、

話題作り、受け応え、

そうしたコミュニケーションの全て

それがまた茶の湯の楽しみなのだから



先生の話は、

亭主の慎ましさについて

また、

客の精進について

のことだけれど


会記を安易に出さない、貰わない、

ということには、また別の要素もあろうと思う


(・・・それはまた別のページ にて・・・)


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by so-kuu | 2014-03-18 22:21 | 茶人 | Comments(0)
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