細川三斎の茶 その6 竹花入 「前へフミ出シタル心ノ竹吉ソ」 (永青文庫)

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(*2013年初夏の展覧会について、ずいぶん日が経ってから書く … というのは、ちょっと大事に温めていたことがあって、それが僕の中でまとまってきたから)


永青文庫の
「細川三斎の茶」展
書状・釜・茶杓が特に見もの

かつ、
他にも優品多数・・・

個人的には、
竹花入について、
一大発見があった

茶の湯
茶人
茶剣禅一如

といったことについて
大いに感じさせられた

嬉しい機会となった



茶人としても世に聞こえた細川三斎

道具の目利きにも優れた彼は
竹花入の造形に一家言あったそうだ

曰く

***

前へフミ出シタル心ノ竹吉ソ

***

即ち

前に踏み出しているような感じのする竹がよいのだ

ということか

自然に生えている竹の
そういう風に見える部分を採り
そういう風に見えるように切って花入に仕立てろ
ということなんだろう


実際に

永正文庫の「細川三斎の茶」展で観た花入れもまさしくその言葉を体現したナリ
(トップ画像)


さて
何を隠そう、
僕は
三斎のこの言葉を知る前に
同じように
姿が良い
胸を張ったようなやや前傾の姿勢がよい
と感じていた


それで
展示品に添えた解説に上記の言葉を見つけて嬉しくなったのだった



というのも
それより前に
古田織部作の竹花入をみた時
違和感を感じていた
その竹花入は、腰が引けた姿、だったのだ
(*このことは以前に書いている)



それだけに

三斎の花入の

「前へフミ出シタル心」

が嬉しかった


これは
僕が武道を嗜むからかもしれない


でも
武道をやらない人でも
ナニカシラ感じるのでは?



竹花入に

いろんなものがみえることだ









追記:


同じく、腰が引けていたのは
MOA美でみた
△小堀遠州作竹花入
遠州は織部の弟子だ、ということでは済むまい

同じ織部の弟子の上田宗箇は凛々しい竹花入を多く残している

武人ではない
千道安も上記のような雄渾な感じのする花入を作っている

千少庵の花入は
静かだ、という感じ

強い感じはしない
けれど
遠州のようにナヨくもなく
織部のように瓢げようともせず
ただ素直なところがいいな



さてさて


面白いものだな



要は

どんな時を生きたか
どんな舞台を生きたか
どんな風に生きたか

ということなんだろう





*後世「利休七哲の筆頭格」といったようにも語られる古田織部と細川三斎について
また、別に書いておこう、と思う
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by so-kuu | 2014-02-02 23:32 | 茶道具 | Comments(0)
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