夜長月の茶 宗旦茶杓よろぼし等 (根津美術館 清雅なる情景 日本中世の水墨画展)

根津美術館を訪ねた

「清雅なる情景 日本中世の水墨画」展開催中

お目当ては展示室6「夜長月の茶 Tea for Long Autumn Evenings」の・・・


○竹茶杓 銘 よろぼし(弱法師) 千宗旦作 共筒

「弱法師」銘の宗旦茶杓は1本ではないようで
名古屋・昭和美術館のものに続いて2つ目の拝見

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なにより櫂先が特徴的
スパスパスパと3刀で切ったような台形の櫂先
いわゆる「左肩下がり」の宗旦形ではない
むしろ右の方が下がっている
折ため
節上も直線的
一方節下は緩やかな曲線を描くように矯めてあるのも特徴か
浅樋で
竹自体は何の変哲もないもの
遠州のように美竹を厳選したりせず、手近な竹で無造作につくったように思えるところは、宗旦らしいかも

一件粗相な茶杓
よく見ると、粗相なところがいい茶杓
それがまたちょっと宗旦らしい
そんな感じか


○雲龍釜

小振りの雲龍釜
鐶付は少庵好みと言われる兎だ

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因みに
この“雲龍と兎”という組み合わせは
能『竹生島』を題材にしてのことだろうなあ
違うのかな?

作者は誰かな?
17C京都の作とあるので大西家2代浄清かな?


△刷毛目茶碗 銘 西江

高麗の刷毛目平茶碗
金継ぎがあるので、やつれの道具として使っているんだろう
濃茶にも相応しいほどの大したものとは思えない、のは汚れ感のせいかな?


○赤楽茶碗 銘 芋頭

藤村庸軒手造

やや高さあり
腰丸みあり
口辺りといい

長次郎 黒楽茶碗 銘 あやめ

にも通じる作行だな

(庸軒が宗旦のあやめをイメージして作った茶碗かも?と感じた)

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◎唐津三日月文茶碗

いいなコレ

呉器風のナリ
やや小振りで
釉薬や貫入は唐津らしい
三日月文も素朴なタッチ
一部の土見もいい感じ

やつれの茶事の名残を惜しみつつ、
熱めの薄茶をしみじみと頂きたい感じ


・やつれ風炉

鬼面が大きいこと


・利休瀬戸茶入 銘 一夜

松浦鎮信の命銘だそうだ


○伊賀細水指

緑釉が幾筋も垂れて
緑のストライプ模様になっているのが珍しい
おもしろい道具だ


・黒漆中棗

17cのもの、とあり
作者不詳
漆は僅かに透けているか?どうか?
まずまず


・安南菊唐草文茶碗 銘 童子

小振り
だから童子か


・志野輪花文筒向付

志野釉の白肌が単調


・織部格子文水注

先日の三井記念美術館でみた有名な織部水注(やたらデカくてガシッとしたやつ)より出来がいいのでは?と感じた
やや小振りで使い勝手が良さそうだからか?
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by so-kuu | 2013-10-19 22:39 | 茶道具 | Comments(0)
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