「みずうみ」 茨木のり子

***

 
<だいたいお母さんてものはさ

しいん
としたとこがなくちゃいけないんだ>

名台詞を聴くものかな!

ふりかえると
お下げとお河童と
二つのランドセルがゆれてゆく
落葉の道

お母さんだけとはかぎらない

人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ


田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で

それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖

教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ

早くもそのことに
気づいたらしい
小さな
二人の
娘たち

***



激しく同意

そういうものをちゃんともっていること

そういうものを、言わず語らず、ちゃんとやりとり出来ること

大切だ



(しいんとしたところをちゃんともった、我が母上さまにも、ありがとう。)
[PR]
by so-kuu | 2013-05-12 09:00 | 茶剣禅一如 | Comments(0)
<< 波のない湖をみた (心の底のし... (ほぼ)無言の茶事 >>