細川三斎の茶 その1 釜 (永青文庫)

永青文庫を訪ねた

「細川三斎の茶」展
http://www.eiseibunko.com/exhibition.html

を観に


目白台の旧大名屋敷地帯にあって
鬱蒼とした森の中に佇む
細川家の家政事務所棟、といった感じの永青文庫
別館にはご当代がご滞在中と見た
ご製作中のようだ


さて

「細川三斎の茶」展

実に見応えあり

桃山から江戸初期の千利休周辺の茶の湯、
また、何より、細川三斎周辺の茶の湯がどんなふうだったか、
を窺い知るための好資料が揃っている



△柄杓 千利休作

なんてのもあった
消耗品が捨てられず現存する、ってのは貴重なことだ
でも
間違いのないホンモノなのかな?
伝来といううものの精度ってどんなもんなんだろう?

いずれにしても
千利休「作」というのが気になる
職人に作らせただけだろう?
(茶杓にさえ下削師がいるんだから)
「所用」くらいの方がもっともらしい、と思うけどなー
なんでもかんでも、利休さまのお手柄なり、という感じはいかがか?と改めて思う
また、
利休作というだけで何の変哲もない荒物の柄杓ですら尊ぶ、というのは、これまたいかがか?と思う

だたの柄杓だ


さてさて

個人的には、
今回の展示では、
釜・茶杓が嬉しかった

それらを観るためだけにでも、
足を運ぶ価値十分にあり、と感じる


●筒釜 大西浄清作 17c
●四方釜 大西浄清作 17c

大西家2代浄清の釜が2つ同時に見られるのは有難い
瀟洒な形
そして、肌の滑らかさがなんともいえない
芦屋の鯰肌とも違う独特の感じ有

四方釜の方は、
細川三斎直筆の
「みわたせば~浦のとまやの秋の夕暮れ」
の歌が鋳出してあってオサレ

今でこそ千家十職の大西家
浄清の頃は、まだ千家のご用達ではなく、織部・遠州などの庇護を受けていた、とか
利休流を墨守したと言われる細川三斎も、利休お抱えの辻与次郎でなく、大西浄清に釜をオーダーしたんだなあ
*「墨守した」と言うのは、そう言いたい人達の後付けなのかもしれないな
細川三斎自身は、千宗易とお茶をし、同じように、千少庵とも織田有楽とも古田織部とも小堀遠州ともお茶をしたんだろう
ただそれだけのことなんだろう、と思う


●阿弥陀堂釜 17c

これも与次郎オリジナルでなく、
大西浄清作とか
ナリは結構
写しらしく、荒れ肌だ


●雲龍釜 16c

作者はハッキリしないが
辻与次郎かも、とか
小振りで
これまた優品


●天明平釜 銘 荒磯

天明とか
わりに大人しく端正な出来か
あらいそ、とも、ありそ、ともいうようだ
平たく径の大きな釜というのは
冬の茶にはよさそうだな





(・・・他の展示物については、また別に書こう・・・)
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by so-kuu | 2013-04-20 22:43 | 茶道具 | Comments(0)
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