「待ちきれなかった」 (客も亭主をもてなすのである)

TVを観た

千宗屋さんが、「直心の交わり」を求めて、緑茶文化をもつアフリカの国、モロッコを訪ねる、というもの


その中で、モロッコ人に日本の抹茶を点てて飲ませた時のこと

一人の客に茶碗が出されると、その人が言った


***

「ありがとう、待ちきれなかった」

***


素晴らしい一言だな


字幕だったので、原語でどういう表現なのかは分からないけれど

日本でも使う言い方だし、

英語でも、can't wait は楽しみだ、という表現

それはありふれた言葉かもしれない

けれど、そのありふれた言葉が、その場面で語られると、実に瑞々しく感じられた


洋の東西を問わず、

茶を通じた人と人との交わりにおいては

亭主が客をもてなすだけなのではない

こうして

客も亭主をもてなすのである


脚下を看てみれば、

日本の昨今の茶の湯においては、

主客の挨拶がともすれば形に嵌ってしまっていることに気付く

また、茶坊主のお追従みたいなのもイヤなものだ


「直心の交わり」を求めるならば、

思い・振舞い・言葉、全てが、「直心」そのものから出てくるものでなければ・・・


有難い気付きを呼び起こす、

美しい言葉、美しい場面と出会った
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by so-kuu | 2013-03-15 12:08 | 茶事 | Comments(0)
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