三井記念美術館 「茶道具と円山派の絵画」展

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三井記念美術館を訪ねる

「茶道具と円山派の絵画」展

後期だった


展示室1「茶の湯の名品」


○十二支文腰霰平丸釜 浄林作

正月によく示されいる
作行きも上品・優美で
のんびり、おめでたい感じ


○唐物肩衝き茶入 北野肩衝

重文にもなっている名物
しかしまあ
いかにも名物らしい、スタンダードな感じのためか?
なにかこう打ってくることろなし
好みの問題か


○黒塗大棗 利休在判

変色なく真黒
プツ、プツ、と2か所キズあり
これ本当に利休の判だろうか?


△赤楽茶碗 銘 鵺 道入(のんこう)作

興味ないのでコメントもなし


○赤楽ひがき絵茶碗 左入二百之内

塩笥形をもっとなめらかにしたような器形が結構
ごく小さな高台も合っている
温かみあり、手取り良さそうで、いかにも冬の茶にいいな


○赤楽大福茶碗 三井高平絵 左入作

実にコロとナリがいい
大きさとフォルムが大らかでいいな
なぜか荒木高麗を思い出した
楽らしい内抱えでなく、口辺がやや外に開いているのが自然でいいのかな?


展示室2

◎黒楽茶碗 銘 雨雲 本阿弥光悦作

重文

僕は、しばらく、
光悦は作意がうるさくて苦手だ
と思ってきた
このところ、そんな光悦を、改めて、よーくみてみよう、と思っている

で、
この、雨雲

本阿弥光悦作の黒楽シリーズの一

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独特の器形
釉を拭き取ってから焼いたような肌の景色
が見所なんだろう
箆使いに迷いがないところが見事、などと人の云う
僕にはどうでもいいけれど

最近、いくつかの光悦茶碗をみて、いくつか発見した

そうした発見から、

“本阿弥光悦は茶の湯に何を感じ取ったのか?”
“本阿弥光悦は茶の湯に何を求めたのか?”
“本阿弥光悦はどんな茶の湯をしようとしたのか?”
“本阿弥光悦の茶の湯”

がぼんやり見えてきたような気がしている

言葉にするのはちょっと難しい
それはおいおいまとめていこうかな


展示室3「如庵」

○高野切

立派
表具も立派


○志野茶碗 銘 卯花牆

国宝
たしかにチャームポイントの多い茶碗だ
持っていたら、楽しいだろうな
見るたびに発見があるだろう

僕の茶の湯には特段必要ないけれど


展示室5 特集展示「高麗茶碗」

高麗茶碗が、多種あって、見ごたえあった


◎古三島茶碗 二徳三島

三島茶碗の代表、というような一碗
ナリコログアイがまさにスタンダード
やや小振りなところも好ましいと思う


◎粉引茶碗 三好粉引

松平粉引と並ぶ、粉引(粉吹)手の逸品

釉・肌合風情もさることながら、
大きい、ということが、一番の見どころだと思う
たっぷりと堂々とした感じが濃茶にいいんだろうな


○粉引茶碗 銘 残月

これまた、
雨漏りの出た粉引の肌がいいんだろうけれど
朝顔形で平たいその器形が、自然体な感じが見所


△大井戸茶碗 銘 上林

これはたいした品ではないと思う
大井戸とは云うけれど
色合い・釉調ともに
小井戸(古井戸)手「六地蔵」に近いよう


△大井戸茶碗 銘 十文字井戸

へうげもの、古田織部の逸話付きの井戸茶碗
大き過ぎるのが気に入らず、十文字(=4つ)に割って、削って、つなぎ直し、小さくした、とか
そういうのを面白がるのが織部だんだろう
で、そういうのを面白いと思う人が賞翫すればいい茶碗だろう

僕自身はそっちは興味がないので
元々の茶碗を想像しながら拝見・観察した

肌がどういうわけか結構焦げっぽい
よいところとしては、
高台周りのいわゆるカイラギ(梅花皮)
カエルの卵(ケグリアル)や鮫皮より細かい釉縮れが、景色だ


◎+ 青井戸茶碗 銘 升屋井戸

ちょっと嬉しい出会い

小振り
地味
でも
なんかいいな
自然な朝顔形
サッパリとした肌

こういう茶碗を上手に使える茶人になりたいな
さて
どんな茶事に、どんな道具と取り合わせよう?


○斗々屋茶碗 銘 霞

ナリは、本手斗々屋
コロは、ごく小さい
具合が、すごい
枇杷色と青みの色変わりが、銘の由来であり、最大の見所
類品がそうないだろうし、貴重な一碗だろうな

前はすごく好きだった
けど、今回見るとそうでもない
好みも変わっていくものだなー


◎呉器茶碗 銘 小倉山

地味ながら優品だと思う

ナリよし:呉器でも、腰から高台にかけてわざとらしい曲線でなくて、落ち着いた器形
コロよし:呉器でも極端に背が高くないのがよし
グアイよし:肌の色もよい、小貫入がとりわけ素晴らしい(個人的に小貫入好きだというのもあるけれど)

御本手や対馬経由のものに代表されるような、日本からの注文品が、僕はあまり好きではない
作意が見え透いてうるさいものが多いから

△御本茶碗 玄悦 銘 まきたつ山
作意うるさい
△御本四方茶碗
わざとらしい 遠州以降の注文品?
△御本雲鶴茶碗
古い雲鶴手と比べるとなんとも

でも、小倉山はいいな


○高麗茶碗 古手屋高麗

堅手のような、玉子手のような、肌の色
器形の前押せは、朝鮮で自然になされたものか?日本からの注文か?
器全体としては注文品という感じがしない(なんとなく)
もし注文でないとしたら、
こうした高麗モノのデザインが、小堀遠州の前押せ形の祖形になったのではないか?
(事実はどうだろう?)


△御所丸茶碗

珍重される御所丸茶碗
三井さんにも、藤田さんにも、静嘉堂さんにもあって、
いかにも大事そうに展示されていることが多い

「織部形」の注文を受けた朝鮮の陶工が、訳もわからず、ただただ模倣した、駄作、時代の徒花、

と僕は見ている
(実際、一服点てて、飲んでみたら、ガラっと考えが変わったりして)
(もちろん、御所丸が好きだ、というお茶人さんがいるのは結構。茶の湯は数寄ずきなのだから。)


展示室7 「夜咄の茶事」


○蓬莱山画賛 啐啄斎筆

下手うま、というか、ヘタヘタ、というか
可愛らしい絵と歌が添えてある


○古渓宗陳墨蹟 偈頌

九州に下る直前のもの


○赤楽椿絵茶碗

優品だ
半筒のナリもよし
土味の残る肌もほっこりとしてよし
椿絵も結構





◎一閑張溜平棗 吸江斎直書 十二飛来一閑作

溜塗に歌?句?が書いてあってキレイ


素焼灰器 長次郎作

おおぶり
さんぐり


○備前手鉢

糸巻形というか富士山のような感じというか
で手付鉢
餅が2つ


☆溜塗小吸物椀

いいな!
スッキリとしたデザイン
あ、そうか、喜三郎さんだ


☆竹一重切花入 宗旦在判 千少庵作

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なんとも素直なナリ
ゆったり、落ち着いている
少庵さん、いいな


○瀬戸肩衝茶入 銘 二見

中興名物
中興名物の中では、よい方だと思う
やや下膨れのナリは落ち着きがある


・黒楽茶碗 銘 俊寛

ここではよく観る
ので見飽きた

長次郎、と言われる中では、
ナリに主張・作意が感じられる手
それは好みでない
けれど
この、真黒にしてマットな釉調はキライじゃないぞ


○竹茶杓 歌銘 富士 織田有楽作

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珍しい形
特に櫂先・露
櫂先の左側が幅広く、右側は直線的
長刀(なぎなた)のようだ
撓めは折り撓め
露は極端な左肩下がり
節裏の反りはなくほぼ直腰
切り止めは多分一刀止めで、断面は半円形


◎竹茶杓 銘 梅衣 北野三十本の内 如心斎作

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角、角、角っと、直線的な茶杓
切り止めから櫂先までこれまた直線的
折り撓め
露は角ではなくわずかに兜巾のたった丸、で左肩下がり
細身で直線的な筒の字もよい


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(備忘録)
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by so-kuu | 2013-01-27 22:22 | 茶道具 | Comments(0)
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