関西茶数寄の旅の帰りに名古屋に寄る
ついでに昭和美術館に行ってみた
「館蔵優品展」
お目当てはひとつ、
○竹茶杓 銘 弱法師 千宗旦作
細い
長い
折り矯めで、左に曲がっている
露はいわゆる左下がり
節にスガレあり
節下細い
全体に病身を思わせるよう
銘もそうだけど、ブツも陰気だ
どんな茶の湯に合わせて面白いんだろう?
能の幽玄?
筒は追筒「宗旦作」とあり角印でしめてある
外箱には「宗旦茶杓」とあり、「香雪斎」の桜形シールが貼ってあり、藤田家伝来の品と判る
*因みに、千宗旦の茶杓「弱法師」は1本ではなく複数存在する
*
根津美術館の宗旦「よろぼし」については別ページにて他に・・・
・竹茶杓 銘 有明 松平不昧作
弱法師のあとに観ると、実に全う、健康的に見える
すんなりとしたナリ
露はわずかに兜巾が立っているか
切止は石州形の方形で面取りしてある
筒は僅かに胡麻竹の皮目が残る
◎葉雨 天祐和尚筆 江戸初期
◎小倉色紙 「あわれとも」 藤原定家筆 鎌倉初期
○中峰明本墨蹟 藤田家伝来 南北朝
○瀬戸黒茶碗 銘 垣根 桃山
◎備前細水指 京中村鴈半伝来 桃山
○菊桐蒔絵竹中次
○丸釜 辻与次郎作 桃山
荒れ肌、あばた有
☆古銅龍耳一輪花入 武野紹鴎所持 明時代
小さい
細い
繊細
優美
盆もまたよし
(お庭・露地・茶室も拝見・・・ちょと荒れていて寂しいかな)