如心納豆 (千歳屋菓舗)

北村美術館を後にして、
河原町通りを南下
医大の前のラーメン屋、
行きつけの器屋さんを過ぎて、
丸太町通りを西に
野村美術館へ向かう

途中でいつも寄るのは

千歳屋菓舗さん

大徳寺納豆を使った和菓子
 
「如心納豆」が大好きなのだ

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「如心納豆」

大徳寺納豆を芯に豆粉で包み粉糖をまぶした、白くて小さな丸い粒

大徳寺納豆をよく乾燥させて、
それを蜜の生地に一粒ずつ転がして、
豆粉で包み、
熱風乾燥し、
ゆっくり冷まして、
また転がして、
・・・という作業を15回繰り返してできあがるんんだとか
最初に乾燥させるのに、4,5日、
梅雨の頃は10日、
そのあとの工程でも、しっかり乾燥させずに作ると、最後に割れてしまう、とも
ご苦労だな

実に美味

口に含むと、まずほんのりと甘み
噛むと、大徳寺納豆の香りが現れる
舌の上で、その甘みと香りが混じり合ったところに
中身の大徳寺納豆の塩気が乗ってくる

といった味わい

シンプルだけれど手間のかかるレシピ
飾り気がなく、それでいて愛嬌のある姿
大徳寺納豆の侘びた風情

特に季節のものではないけれど
秋から冬にかけての茶の湯にも、実に趣深いだろう

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表千家七代・如心斎宗匠の名を冠した菓子は、他に、実に美しい

「如心松葉」

もあるが、こちらは現在製造中止とか、残念




追記:


如心納豆を求めて、千歳屋さんに寄るのは何度目かな?

今回でハッキリわかったことがある

それは、

“如心納豆は時間に余裕を持って買いに行け”

ということ

千歳屋のご主人が、お話好きなのだ

今回は、20分ほど
その後、泉屋博古館・野村美術館に行く予定だったので、ちょっとしびれた

そう言えば、前回は、30分位お話きいたかな
チャーミングなお父さんで、ついつい聞いてしまうのだけれど
話が途切れそうになると次の話題に移る名人でもある

今回、興味深い話を聞いた

「あるお茶の先生がいてはって、その先生がまた粋な人で、うちの如心納豆でブランデー呑むんやて。」

なるほど

イケるかも

家にブランデーの買い置きがないので、ウィスキーで試した

なかなか

土産に渡した酒豪のお茶人さんにこの話をすると、

「たしかに、濃い目の焼酎でもいける」

とのこと


飲兵衛の菓子でもあったのか



チャーミングなご主人にも
いつまでも元気で
楽しいお話を聞かせて欲しい
そして名菓「如心納豆」をずっと作り続けて欲しいなあ



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by so-kuu | 2012-11-28 12:00 | 菓子 | Comments(0)
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