北村美術館 追憶の茶

北村美術館を訪ねた

(今回は「四君子苑」秋の特別公開に合わせて、大阪京都の旅をした
四君子では嬉しい発見など収穫多かった…それはまた別のページにて)

美術館では、「追憶の茶」と銘打って、いつもの通り、茶事形式の展示

追憶、ってどういうことだろう?
ここしばらくポスト大震災という時代を意識しての展示だったので、
故人を偲ぶ心持かな、と察したのだけれど

展示を観ると、
「無学祖元禅師の墨蹟を中心に、鎌倉時代、元寇の頃」に思いを馳せる、
という趣旨のようだった


■寄付


◎掛物 馬耳東風 円山応挙筆 近衛家伝来

縦長の紙面の下の方で、案山子が弓を持っている
上の方には薄墨で、雷か、嵐か、時雨か

感じいい


○炭斗 籠 内張 鎌倉時代 叡山舜興蔵仮名消息

大きい!


○瓶掛 信楽四方匣

四方形がかわいい


○汲出碗 古染付 山水図

青がいい色してるなあ


■懐石


○鉄銚子 堀山城作 砧青磁寿老人蓋

大きい!

蓋は立派過ぎるな


☆刷毛目飯櫃鉢 双軒庵旧蔵

ザラッと巡らした刷毛目が潔い
灰色の釉も形も申し分なし
こういうの、家で使いたいな


■濃茶 小間

◎掛物 円覚寺開山 無学祖元筆 鎖口訣 関戸家伝来

重々しいな
この「鎖口訣」とは…

「禅師が蒙古軍を避けて雁山能仁寺で修行されていたころ作られた「鎖口訣」(文書に記さず直接伝える秘伝)を、建長寺で示寂なさる僅か一ヶ月余前に、伽藍奥にある「得月楼」といわれる楼閣で書かれたもの。
この「鎖口訣」には、弘安の役で知られる元寇を迎え撃ったときの、北条時宗と無学禅師のやりとりが背景にあり、そんなところも重要文化財に指定された要因になったのだろうと思われます。」

だそうだ


◎花入 鍍金経筒 益田鈍翁受筒添 益田家伝来

シンプルな円筒形
金色と緑青色が混じり合っている


・古天明 霰傘地紋釜

有名な逸品のようだ
僕は、天明が好きだ
が、これにはあまりグッとこない

霰で、かつ、大きな傘の地紋
デコラティブ過ぎるからかな

よい釜を沢山持っていて、
それで、この釜も持ち、
雨時分の茶事や、茶事当日に雨が降った場合に、
この釜を使ってみる
ぐらいならいいかな
でも、狙いが見え見えなのも野暮ったいかな

すると、この手の釜、僕には使いにくいな

それとも、炉に入れてしまえば、傘の地紋もさりげなく映るのかな?

(茶道具は、美術館で“観賞”するのでなく、茶室で実際に使ってみないと真価は解らないな…)


◎炉縁 時代沢栗 久以作 関戸家伝来

結構です
久以の沢栗炉縁は、どこのをみても、いいな、と感じるな
それほどでもない、と思ったことがない、今のところ


△南蛮内渋芋頭水指

僕は南蛮水指が好き
芋頭形の水指も好きな方だ
が、これはピンとこなかった
小さめなのと、ナリのゆがみがイマイチなのかな

(前日に湯木美術館で観た森川如春庵旧蔵の南蛮芋頭は、大型で変わった手だったけれど、面白くて、なぜか惹かれるところがあった。不思議なもんだ)


・瀬戸茶入 銘 広沢 酒井家伝来

「広沢手」本家
中興名物

それほど惹かれず

牙蓋の裏貼が金箔でなく、銀箔(広沢の池に映る月を表してのこと)は僕好み
また、月ということでなくても、好みで銀箔を貼ってもいいのではないか、と思っている

袋が4つ添う 傷みはげしい


◎奥高麗茶碗

奥高麗、って感じ
古唐津らしく、
また、朝鮮ものの雰囲気もある
玉子手茶碗なんかにもありそうな形か
たっぷりと深く、濃茶に良さそう
釉は灰色系
土見は時代がかった濃い茶褐色
土は細かそうだ

添えられた出袱紗の青の色もキレイだった


○竹茶杓 佐久間将監作

白い中に、一筋煤色の筋が通っている
中心よりやや左に切り止めから露まで
順樋・直腰
櫂先は蓮弁形、先尖り、やや左下がり

景色のある竹を用いた、いわゆるキレイさびの一品、と言えるだろう
遠州・将監・沢庵などのそうした茶杓に、気に入るものは少ない
けれど、飾り気が少なく、スラリ、サッパリとしていて、いいな


☆砂張鉄鉢形建水 大原家伝来

これ、家に欲しい
建水にコレだ!というものがなかなかないのだけれど
まことにすんなりとした形で
他の道具を邪魔しないだろう
鉄鉢形というのも禅味の茶にいいだろう


○古竹蓋置 江月在判 杉木普斎所持

ひび割れ竹の蓋置



(備忘録)


(今回は、展示もそこそこに、四君子苑拝観へ・・・別ページにて)
[PR]
by so-kuu | 2012-11-14 20:03 | 茶道具 | Comments(0)
<< 北村謹次郎邸「四君子苑」の謎を... 姫路藩主 酒井宗雅の茶と交遊 ... >>