藤田美術館 藤田傳三郎の思い

藤田美術館を訪ねる

「藤田傳三郎の思い」

生誕170年・没後100年記念シリーズの第3段


藤田さんには、原則、S級品ばかりが並ぶ
近代数寄者の中でも第一世代だからか
なにをとっても、類品中第一等の品であることが多い

なので
大阪茶数寄美術館巡りでは、いつも一番に訪ねることにしている

さて、今回は…

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◎利休黒町棗 銘 再来

やや荒めの黒漆が時代を経て透けている
いわゆる利休形より方が張っている感じ


◎手桶形水指 本阿弥光甫 作

洒落てる
いわゆる手桶形水指を陶器で映した格好
いわゆる「空中信楽」って感じの土ではないけれど
明るい茶色の陶肌をわざとちょっと荒れさせて木肌を模している
板目のズレや上下の〆の描写も憎い
少し小振りなのも好もしい
塗の割蓋


○白楽茶碗 銘 白狐 本阿弥光悦 作

白楽茶碗
全体的に白い
一部灰ががっている
口辺の一部に反り返り有
腰はふっくらとしていかにも光悦
高台は低いけれど見える(乙御前のようにめり込んではいないし、時雨のようにほとんど見えないこともない)
たっぷりふっくらして、ほっこり感は、もう、ほっこほこ
多分こうした気分や楽しさが光悦の茶の湯なんだろうな
作意がハッキリと見えることに関しては、好みの分かれるところだろう


○砧青磁茶碗 銘 満月

井上世外(馨)家から出て、縁の深い藤田家が落札したもの

円満、欠くるところなし、といった印象からの命銘だろう

青磁の発色も澄んだ空色
鎬もようもキリッとして
小さな高台が器形を引き締めている
金覆輪もきわめてキレイ

まあ、立派なお茶碗


◎墨蹟 偈語 大燈国師筆

威風堂々の感あり


○南蛮大鉦

大きな銅鑼
さすがに我が家にはもてあますけれど
銅鑼はよい(音の)ものと出会いたいなあ


◎古銅角木花入

利休居士が賞賛した手紙が残っている、とか
小さいながらキリリとしてる
花が入れやすく、茶席で使いやすいのかもしれない、と感じた


☆墨画面壁達磨画賛 宝井其角筆

ナイス!

衣帯をかぶって、後ろ向きの達磨の絵と

「武帝にハ 留守とつたへよ 秋の風」の句


☆染付冠手火入

いわゆる冠手だけど
本物はいいな
染付の青もキレイ


◎黒漆地三番叟蒔絵茶箱

藤田家の有名な茶箱のひとつ
こないだ雑誌でも取り上げられていてみた

現物を見てみると、
そのうちの、

☆青井戸手の小服茶碗

がいいな
小さいながらもキリリとしている
その中に仕組む

・塩笥茶碗

もいいのだけれど
雨漏り染みがキツ過ぎかな?
景色は景色だけれど、
それで茶を飲みたいか?
がより大事だろう
(僕は潔癖症では全くないし、濃茶回し飲みを嫌ったりもしないけれど、
雨漏り手や粉引などのうち、薄汚れたものには厳しくありたい)


・南蛮縄簾水指

一面がかなり凹んで、反り返ったような形になっている

南蛮縄簾水指は好きな茶道具のひとつで、あればよーくみてみる
いまのところ、僕の中では、出光美術館所蔵のものがベストかな


・交趾桃香合 命 みちとせ

コーチ焼の桃形香合
上が黄色
下が緑

交趾はあまり興味ないけれど、
形がとってもいいな


・祥瑞蜜柑香合

蜜柑手の名品
ふっくら感がグラマラス

・志野一文字香合

これも地味ながら優品


・菊花天目茶碗

小堀遠州が愛玩した、とか
いかにも


△一重切竹花入 小堀遠州作

興味わかず


・本手御所丸茶碗 銘 藤田
・御所丸黒刷毛茶碗 銘 緋袴
・御所丸黒刷毛茶碗 銘 赤陽

御所丸の名碗がいっきに三つも
けれども
僕には要らぬものなり

本手・黒刷毛ともに、
白地にほんのりと差す赤みが見所だなー、と知った


・国司茄子茶入

大名物、ってことはどうでもいいけれど。
蓋がいいな。
ものすごく縁が盛り上がっていて、
その中に小さなツクがちゃんとある
茶入の器形をよりグラマラスにみせているように感じた



(以上、備忘録)
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by so-kuu | 2012-10-29 20:44 | 茶道具 | Comments(0)
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