台子と風炉先の高さ (茶の湯のきまりどこ)

世間では、中置きの季節。

寂とした趣がしみじみとあわれを呼ぶ頃。


薄ら寒くなってきた頃に、

風炉を客付に寄せて、

勝手付に細水指を添えるのも、

ゆかしい。


鉄風炉なら、織部の敷き瓦が約束とか

小さめの風炉釜に大板、というのも面白い


表千家七代・如心斎は、

“竹台子・鳳凰風炉・富士釜・細水指”

という取り合わせを好んだ。

赤楽くちなし水指も如心斎の好み。


秋深まる頃の趣向としては、ずいぶん派手だなあ。

利休・宗旦の頃とは、感覚に相当の違いあるんだろうなあ。


さて、

この如心斎の取り合わせ場合の、風炉先は?


「桑縁捻梅透腰風炉先 如心斎好」

あたりがいいかな。

木地同士だけれど、竹台子の色と風炉先の桑の色が重ならず、おさまるように思う。


b0044754_1273626.jpg

(参考画像:WWWより)


そして、なにより、

竹台子より背が高い、というのが大事。


台子を使うなら、風炉先は高さ2尺4寸のものを合わせるのが全うだ、と思う。

台子の高さは2尺2寸、その天板に薄茶器などがのるのだから、やはり風炉先は2尺4寸でないと。

棚(特に台子など格のあるもの)より風炉先が低いと、なんだか落ち着かない。

(このことは先生からよく言われたので、いつの間にか、自身もそういう感覚になったのかもしれないけれど)


「風炉先の高さは棚より高くなければいけない」というのも、「茶の湯のきまりどこ」のひとつ。


例えば、手持ちの風炉先が低いのだけだから・・・とか言って済ますのは、ぬるい、と感じる。

台子をもつなら、同時に台子より背の高い(台子の格とあう2尺4寸の)風炉先も一緒に求める、

というのが茶人の心がけだと思う。


たぎりたる茶の湯をしたい。
[PR]
by so-kuu | 2012-10-17 06:55 | 茶道具 | Comments(0)
<< 晩秋の茶事 根津美術館 (「平... うつるとも月もおもわず うつす... >>