展示室3 如庵 茶道具取り合わせ 織田有楽の書状 三井記念美術館

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三井記念美術館に行った。

「日本美術デザイン大辞典」と銘打って、三井さんのお宝が並んでいたのだけれど。

展示室3 如庵の取り合わせがよかった


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☆消息 七月七日付 織田有楽筆
△瓢箪風炉・釜 佐久間将監好
・木地釣瓶水指 千宗旦在判
○大井戸茶碗 織田有楽所持
◎黒塗棗 武野紹鴎好 秀次作
・竹茶杓 千利休作

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というより、

掛物、織田有楽の茶事案内状にしびれた

(僕は、消息を茶道具として使うことに多少の抵抗感もあるのだけれど…詳細別ページにて)




“わがままな申し出ですが、
お暇でしたら、明朝一服
申したく・・・
返事待ってます 謹言
七月七日 有楽(花押)
(宛名)ちくこ殿まいる 有楽”

といったところか

いいなー
そんな茶の湯がしたいなー



展示品は、
三井家伝来品を用いて、
“七月八日、織田有楽の朝会”
らしい取り合わせを、ということに


☆まず掛物

文面も筆致もよいけれど
表装もいいな
上下は紺、紙か
一文字はベージュ地に金襴
で、中廻しが面白い
黒と茶ままたは金の細かい市松(チェック)柄


・茶碗も有楽自身のもの

大井戸、というにはやや小ぶり
ちょっとザラッとして
大井戸・古井戸・伊羅保の間のような茶碗
中途半端とも言えるけど、さりげないとも言えるな
さっぱりとして、夏の朝茶にいいな


◎棗は紹鴎好

これまた僕好み


○竹茶杓は利休自作

無銘
記名もなし
但し、筒の〆印がいわゆる「ケラ判」
ご立派な蟻腰で利休らしいが
立派すぎるとちょっとうるさく感じたりもする
筒の底にも花押が(誰のものか不明)


○木地釣瓶水指は宗旦在判だそうだ

伝来品なので、かなり薄汚くなっている
これは歴史資料として価値のあるもの
けれど、本当に茶事に使うなら、
木地道具は新しいモノを
サッパリしてなくっちゃ
ずぶりと濡らして使いたいな


△瓢箪風炉・釜 佐久間将監好

旧暦七月、夏の朝茶
で、ひさご形を持ってきた、ということなんだろう
これはこれで結構

けれど、
個人的に、
モノとして、これ好きじゃないな

風炉釜が全体として瓢箪形
釜の地紋も瓢箪
釜の鐶付も瓢箪
釜の撮みも瓢箪
極めつけは、
風炉の足も、丸を二つ重ねたような瓢箪形を示している

やり過ぎ
野暮ったい

でも、このやり過ぎ感こそが、佐久間将監ワールドなのかも。
本人が好きな茶の湯をすればいいのであって、
気の合う人同士で茶の湯をやればいいのであって、
僕がとやかく言うことではない

古田織部の弟子、
遠州と茶友の将監

たとえば、有楽と仲よしだった金地院崇伝も織部の弟子で遠州と懇意
なので、有楽と将監も茶の湯付き合いがあったのかもしれないけれど

今回のこの取り合わせでは、風炉釜だけが悪目立ちしてる、と思ったのは僕だけかな?

紹鴎・利休・宗旦との流れからすると、
織部・遠州系の将監だけ浮いてるような

あるいは利休茶杓をやめて、有楽自作の茶杓にすれば、
あるいは織部の茶杓などにすれば、
バランスが取れたかも

(まあ、何でもいいんだけど)






以上、
所感&取り合わせ頭の体操
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by so-kuu | 2012-09-07 07:01 | 茶道具 | Comments(0)
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