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湿し灰を造るのは、夏の暑い盛りに行います。
京都でもこの太陽の光が強い立秋に向かっての土用にします。
灰を短時間に素早く乾燥させる効果があるからです。
一年間使った炉の灰を、
桶などに移し水を入れて浮いてくるアクと上澄みの不純物を取り除いたあと、
直射日光に当てて乾燥させ、
細かく砕いた灰に番茶をたっぷりかけます。
濃い目に煮立てた番茶を使います。
なぜ番茶をかけるかといいますと、第一には灰に色付けをするためです。
毎年手をかけた灰は独特の落ち着いた色をして味わい深いものです。
また、炉の灰が腐食する(かびる)のも防ぐわけです。
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本当かな?
番茶が灰の腐食・カビを防ぐ、というところがイマイチ腑に落ちない気も。
また、
灰に色付けしているのは、本当に茶汁の成分だろうか?実は、別の要素なのでは?という気も。
大人の自由研究を続けよう。