火相・湯相を決定する要素とは…?

いつでも狙った時間にピタリと湯が湧かせる茶人になりたい

そのために

火相・湯相を思い通りにコントロール出来るようになりたい


では

そもそも

火相・湯相を決定する要素とは、何と何と何があるのか?

それを把握してなくっちゃ、話にならない


実践・実験・観察から得たところを、ちょっとメモ書きしてみる


●水・釜

釜の大きさ・釜に入れる水の量
手前の際に釜に水を足すか足さないか
水温

●下火

下火の量
下火の熾り具合
下火を火袋のどこに置くか

●炭

炭のサイズ
炭の乾き具合・湿り具合

つぐ炭の量
つぐ炭の位置
つぐ炭の組み方

炭の間に通気があるか
炭の間、火袋で対流が起こっているか
火持ちをよくしたい場合は、あえて通気を抑制しているか

●火袋

火袋のサイズ
火袋の形
火袋の底から釜底までの距離

●灰形

灰形の形状(通気・対流を促す形になっているか?)
灰形の断熱性
篩いたての灰を使っているか
灰を押し固めていないか

●灰そのもの

灰の良し悪し
灰自体の断熱性能
灰がふんわりと空気を含んでいるか
灰に雑物・不要成分が含まれていないか
灰の粒度がちょうどいいか
手をかけた上質の灰か
灰の乾き具合(特に風炉灰)・湿り具合(特に炉灰)
灰の管理・保管は適切か

●その他

炉壇が冷え切っているか、暖まっているか
茶室の通風

…などなど

そうした沢山の要因を理解・把握しながら、全体として上手にコントロールできるか?

いや、

そんな風に、理詰めで行けば必ず上手くいく、というものでもない


ああ、面白い


一期一会の茶事においては、


季節
天候
気温・湿度

によって、炭火の燃え具合も、はじめの水の温度も、湯の煮える様子も違うだろう

●茶事の形式

風炉正午茶事などでは、急ぎ30分程度で湯を沸かしたい
炉正午茶事などでは、火持ちをよくして、約2時間後まで煮えを保っていたい
風炉朝茶では、懐石の終わる頃(炭手前後、1時間~1時間半ほど)に湯が湧き、懐石の間部屋が暑苦しくないようにしたい

…茶事の形式によって、湯を沸かすのに急ぐか?ゆっくりよいか?が異なるので、
下火・炭の継ぎ方、水を足す・足さないなどが変わってくる

また、
お客さまがどんなペースで呑んで食べるか、即ち

●懐石の所要時間

は亭主が勝手にコントロールしにくい要素だ
まあ、それでもなんとか予定通りに進行させるために、亭主にはそれなりのテクニックもあるし、
一方の客も、火相・湯相を観察・配慮しながら亭主を助けるのが茶人としての心得

もちろん、懐石の所要時間は、料理の腕前にも依る


ああ、面白い


洗練された、大人の焚火・大人のおままごとを、存分に、またサラリと、楽しみたいもの…
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by so-kuu | 2012-06-15 06:54 | 湯相・火相(炭・灰) | Comments(0)
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