根津美術館 KORIN 「初夏の茶」 土風炉 雲龍釜 盛阿弥棗 五月雨茶杓

根津美術館に行った

根津嘉一郎氏のご趣味は、優美といえるかな
西の北村さんと湯木さんの中間くらいに位置する感じだろうか
東には五島さん・畠山さんといったゴリッとした方も多いので余計際立つのかも
また茶碗に優品多い印象あり

特別展
KORIN展
国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」

2012年4月21日(土)~5月20日(日)

展示品目録はこちら

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茶苑の池にも菖蒲の花が満開だった

ケータイで撮ったのをトリミングしてみると

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さて

お出かけのお目当ては、光琳ではなくて

茶の湯のテーマ展示、「初夏の茶」

はつなつのちゃ、と読むそうだ

僕は、初風炉のサッパリとした風情が好きで
根津さんの初夏の取り合わせは?と気になった


☆土風炉 松本宗四郎作 1827年

いいな、コレ!
いわゆる眉風炉になるのだろうけれど
火口が半円形、ってのがスッキリしてよし
正面の半円は円の上半分(上に曲線・下が直線)
向うの半円はその逆にしてあって、洒落てるな

灰は一文字(二文字押切)のようだ


◎雲龍釜

がのっている
すんなりとなりがよい
鐶付がとても小さい
蓋は鉄共蓋に見えるが
館蔵品図録のものとは違うように見えた


○釣瓶形水指 虫明

虫明焼の釣瓶写し、とか
茶色味がかった肌に三島文のようで
涼しげ
軽妙


○薩摩文琳茶入 銘「亀の尾」

まるっとしたなり
黒い地釉薬に、白いなだれが落ち
それを滝に見立てて「亀の尾」と


○伯庵茶碗

特に季節に合った銘がついているわけでもなし

僕ならば
初風炉に伯庵は取り合わせないな
もっとキリッとしたものがよいと考える

暖色で肌合いも柔らか
温かみを求めたいような時季に使うな
でも、こうした取り合わせもまた面白いのかも

---
茶事に呼ばれて、
なるほどお上手と感心するのもよいけれど、
いやあ、こう使うか!?といった驚きと出会うのも、またよいもの
自分の好みに囚われず、よそさまの好みも一緒になって楽しめる
そんな客、そんな茶人になりたいもの
---

茶碗自体はなかなかのもの

重過ぎず、決して軽すぎもしない、
お蔵の深いお数寄者さんならではの、
しぶい濃茶茶碗チョイスと言えるのかな


◎茶杓 銘「五月雨」 小堀遠州作 共筒

「星一つ見つけたる夜の嬉しさは月にもまさる五月雨の空」
(古今集 読み人知らず、とか)
(安楽庵策伝『醒睡笑』にあり、とも)

から取った歌銘のついた一本

節先の胡麻を雨
おっとり手元にある小さな巣穴を星に見立てて

まあ、お上手

遠州公のこの手の上手さが、基本的には、あまり好きでない
時代も時代で、暇だったんだなー、と感じたりする

けれど、
この1本は、なんだか、いいな

茶杓自体が美麗すぎない、のがよかったのかも


◎黒漆大棗 盛阿弥作

大ぶりで
いわゆる利休形に比べて、角が少し張っているのがいい
紹鴎形に近い感じ?

黒棗が経年により透けてキレイ
溜塗のような赤茶になっている
透明感がいいなー
それが初夏の取り合わせにもよいかも

古いものでも、こんな風に透けず変色せず、黒々としているものもある
なぜだろう?


・割竹向付 萩焼

竹を節近くでスパッと切った、と言った感じにつくった焼き物
パッと見、自分でも作れそうな感じも面白い

△鼠志野茶碗 銘「山の端」

名椀をありがたく拝見
が、スルー
美濃・織部系の茶碗にあまり興味がそそられないから
いずれ楽しめる時も来るかな
但し
五月雨にけぶる山の端、とか
五月雨が止んで、山の端が見える、
という、取り合わせは風情があってよろしいな


・隅田川図 酒井抱一画

洒脱、ってところ
川面に千鳥
遠く煙る山はどこだろ?

本席の水墨画と共に、雨の風情か

茶事の最後に明らかになる茶杓の銘、五月雨に向かっていってるのかな?
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by so-kuu | 2012-05-11 13:37 | 茶道具 | Comments(2)
Commented by desire_san at 2012-05-20 11:46
こんにちは。
私も尾形光琳の展覧会に行ってきましたので、興味を持って読ませていただきました。
茶の湯のテーマ展示、「初夏の茶」を目的に行かれたのですね。
私はこの方面は知識がないので、大変参考になりました。

私は尾形光琳の魅力を根津美術館以外で見た作品も含めてまとめてみましたので、ご興味がありましたら一読してみてください。
ご感想、ご意見などどんなことでも結構ですから、ブログにコメントなどをいただけると感謝致します。
Commented by so-kuu at 2012-06-23 21:51
コメントありがとうございました。
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