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樂美術館 樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る 万代屋黒 香炉釉井戸形茶碗常慶作 

樂美術館に行った

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春期特別展
”樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る
利休所持・利休の婿 万代屋宗安伝来黒樂茶碗 「万代屋黒」”

その

・ 「万代屋黒」

樂美術館 樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る 万代屋黒 香炉釉井戸形茶碗常慶作 _b0044754_19272698.jpg


赤楽?
と思うようだった
薄暗い展観室の赤みがかった照明のせいかも
その位、
黒楽が赤楽に見える位、
肌がカッセカセ

何と言うか
かりんとうみたい
というか
黒砂糖の蜜が乾いたような感じ

いわゆる長次郎形と言っていい
すんなりとしたナリ
よくいう五岳やら腰のくぼみや作意的なゆがみなどがなくていい


ユニークなのは
高台が高いこと
ちょっとの違いで
ずいぶん腰高に見える


他に


・筆洗形黒楽茶碗 道入(のんこう)作
 
面白い手
でも
北村美術館所蔵の同類品の方がよいと思う


・香炉釉井戸形茶碗 常慶作

は久々に観たけれど
なんか、いいな
樂茶碗、とか楽家がオーソリティーになる前のモノ、って感じがする
井戸茶碗が流行っている、といえば、井戸茶碗を作ってみる
ってのは、健全じゃあないか
うちは楽家だから轆轤は使わない、とかいうのは、創作において足枷でもあると思う

僕個人は、ものづくりをするひとに対して、茶人の好みを押し付けたくない、と思ってる
作り手が自由につくったものに、茶の湯に使いたくなるようなものがあったら、取り上げればよい

創成期の数寄者はそうであったろうし
だから茶の湯が面白かったのかも

好み、という楽しさもあるのだけれど
当然ながら、その前提に「目利き」である、ということがある

そんなことを、ちょと想った

一方で

長次郎を意識した、
五代・宗入の作風・作品が、
僕は好きだったりもする

今回も一碗みた

先日、東京・京王百貨店に出た
黒楽茶碗 銘「安分」 宗入作
の方がよかったかな
アレは、すごくよかった
手取りが良さそうで
(などと思っていたら、
後で、祇園のお店で、安分と再会。
あらためて観ると、それほどでもないか。)

4時を過ぎてお邪魔したので
ゆっくり観られなかったけれど

光悦の筆など、いろいろ拝見

展示品目録はこちら

帰りに
武者小路千家
中村宗哲家
の前を通って
今出川に出て、
京都駅へ

抹茶・和菓子・漬物などを買い込んで、
名古屋へ

(茶の湯の旅2012春は、犬山・名古屋編へつづく・・・)
by so-kuu | 2012-04-21 16:30 | 茶道具
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