野村美術館
野村証券の創業者、野村徳七(野村得庵)のコレクションを集めた美術館。
今回の
企画展は「かなの美」がメイン。
さらっと拝見。
地下階に併設の館蔵品展が「早蕨の茶」。
○野々村仁清作 長肩衝茶入 銘「存命」
この、ながーい茶入を実見しに、南禅寺畔まで。
本当に、長い。
ウィンドウ越しに指で採寸し、帰ってから指を定規で測ったら、
14センチ強!
添えてある説明書きには、
「天目台にのせた茶碗の高さとバランスがとれるように、金森宗和が指導か。」とか。
お公家さんなどとの付き合い上必要だったのかな。
まあ、バランス取らなくてもよかったんだろうけれど。
面白いモノが生み出されたものだ。
これだけ長ーい異様な茶入だけれど。
形・バランスは、すっとキレイ。
胴紐は高い位置にずらしてあり。
釉は総掛けでなく、下の方で干網形の土見せとなっている。
その辺のセンスが、やるなあ。
宗和?仁清?
さすが、かも。
他に
・蕨蒔絵膳・碗
酒井抱一下絵、原羊遊斎塗、とか。
小間にしつらえた道具も立派だった。
が、印象に残るものはあまりなし、かな。